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濡れて堕ちて……
第1章 孵化
「ただいま、戻りました~」
食事を終え、元の担当のレジに戻った。
「あら?陽子ちゃん、随分早いわね~」
私が休憩に行ったのは12:00ジャスト。
今は12:35。
休憩は40分なんて言ってるけど、この時間帯はほとんど暇で50分ぐらい休憩しても問題はない。
店長も黙認してくれている。
まぁ、タイムカードは切らなきゃ行けないからお給料に響くけど。
ここの仕事に慣れた人なら40分きっちりに戻って来る人なんていやしない。
「あー…そうですか~?私の腕時計が壊れてたのかな~?たっぷり休んだつもりなんですけどね~」
「そう~?じゃあ次は私が行かせてもらうわね」
「は~い」
笑顔で長谷川さんを見送った。
本当は休憩なんて出来なかった。
食事もほとんど味がしなかった。
何だか、浩一と関わってると息苦しくなる。
こうやって忙しく働いてる方が気が紛れてくれる。
無理にでも笑顔を作ってないと、プレッシャーで崩れてしまいそうになる。
浩一の期待に応えなきゃならないプレッシャー。
「…あの、すいません?」
はっ!
いきなり聞こえた誰かの声。
「あ、すいません!いらっしゃいませ!」
一瞬で現実に引き戻された。
やだ、考え事をしてたせいかレジに並んでたお客様に気づかなかった。
いつもならもっと反応出来るのに…。
そのお客様が持って来たのは、コロッケ弁当。
「お箸はお付けしますか?」
「あ、お願いします」
あれ…
この雰囲気…。
ドキッとした。
この人って?
見覚えのあるスーツ、毎朝見てる茶髪の爽やかな顔。
毎朝、私のレジに並んでくれてるあの人だった。
食事を終え、元の担当のレジに戻った。
「あら?陽子ちゃん、随分早いわね~」
私が休憩に行ったのは12:00ジャスト。
今は12:35。
休憩は40分なんて言ってるけど、この時間帯はほとんど暇で50分ぐらい休憩しても問題はない。
店長も黙認してくれている。
まぁ、タイムカードは切らなきゃ行けないからお給料に響くけど。
ここの仕事に慣れた人なら40分きっちりに戻って来る人なんていやしない。
「あー…そうですか~?私の腕時計が壊れてたのかな~?たっぷり休んだつもりなんですけどね~」
「そう~?じゃあ次は私が行かせてもらうわね」
「は~い」
笑顔で長谷川さんを見送った。
本当は休憩なんて出来なかった。
食事もほとんど味がしなかった。
何だか、浩一と関わってると息苦しくなる。
こうやって忙しく働いてる方が気が紛れてくれる。
無理にでも笑顔を作ってないと、プレッシャーで崩れてしまいそうになる。
浩一の期待に応えなきゃならないプレッシャー。
「…あの、すいません?」
はっ!
いきなり聞こえた誰かの声。
「あ、すいません!いらっしゃいませ!」
一瞬で現実に引き戻された。
やだ、考え事をしてたせいかレジに並んでたお客様に気づかなかった。
いつもならもっと反応出来るのに…。
そのお客様が持って来たのは、コロッケ弁当。
「お箸はお付けしますか?」
「あ、お願いします」
あれ…
この雰囲気…。
ドキッとした。
この人って?
見覚えのあるスーツ、毎朝見てる茶髪の爽やかな顔。
毎朝、私のレジに並んでくれてるあの人だった。