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ただ犯されたいの
第7章 【叔父さんたちの玩具になりたいの】
「良いよ、おいで」と手を広げて招いてくれます。
迷うことなくその胸に飛び込んでしまいました。
ギュッと抱き締めてもらい、父のように髪を撫でてくれるので自然と涙が頬を伝う。
鼻を啜り泣き崩れしまいました。
静かに泣く私に「我慢するな」と肩を抱く。
心を許した瞬間でした。
「まゆみ」と呼ばれ肩が上がる。
何もかも父と被った。
「お父さんと思ってくれて良いよ」なんて都合良く受け取っていいものなのだろうか。
「叔父さんは…叔父さんです」
「ハハハ、そうだね、でもまゆみちゃんが辛い時は利用してくれて良いからね?」
泣きながら頷いて甘えてしまった。
叔父さんだとわかりながら父と被せて愛して欲しいと欲が生まれたのです。
首に手を回しギュッと抱き着いた。
優しく背を撫でて叔父さんは言いました。
「まゆみちゃんが嫌じゃなかったら、これからもこうして触れ合おうか」
「触れ合う?」
「うん、ハグしたりずっとお話したり、こうして頭も撫でてあげる」
「良いの?そんな事頼んで」
「あぁ、良いよ、それくらいしか出来ないしね」
「うん、ありがとう、叔父さん」
叔父さんはまだ独身で父の2つ下だから52歳。
笑うと特に父と似ていた。
まるで生き返ったかのようで戸惑う。
四十九日も無事に済み、ようやく通常の生活に戻りつつあったが私だけはゆっくりでしか時間が過ぎなかった。
時々様子を見に来てくれる叔父さんを待ちわびる日々。
インターホンが鳴るとその時だけは駆け足出来ちゃうくらい心が飛び跳ねていた。
「叔父さん!遅いよ」
「あぁ、すまんすまん、途中でコレ買って来たから」と駅前の人気店のチーズケーキを見せてくれた。
「え?行列並んだの!?嬉しい!ここのチーズケーキ私大好きなの」
よく父も並んで買って来てくれてた。
それさえ似てるのはもう罪でしかないよ。
「叔父さん、此処に住んじゃえば良いのに」
思わず本音が溢れた。
慌てて否定するけど優しい笑顔で受け止めてくれる。
「抱き締めようか?」と手を広げてきたので躊躇なくまた飛び込んだ。
ヨシヨシ…と撫でる手も心地良い。
安心感に包まれていた。