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揺れる心
第1章 雨の日の出会い
「じゃあ、泳ぎを教えるから、一緒にプールに行きませんか?」

「えっ?」

「ウォーキングするだけでも良いですよ?
日焼けが嫌なら、屋内プールもあるし」

「あの…水着なんて中学の授業以来、着てないし、
高校のプールなんて生理ですって嘘ついて一度も入らなかったから、
恥ずかしくて無理です」と思わず言ってしまった。

「あとは、ストレッチとかだな。
やり方、教えますよ」

「えっと…。
着替えてきても良いですか?」

「あ…そうですよね。
そんな綺麗なワンピースじゃ…。
っていうか、これ、コンプライアンスに違反するのかな?
患者さんの家まで来て、
ご飯食べさせて貰って、
ストレッチ教えますとか言って、
良からぬことをしようとしてるとか…」

「えっ?」

思わず、固まってしまう。


「ああ。
冗談です。
真理子さん、真面目そうだからつい…」


「オバサン揶揄って、面白いんですか?」と言うと、
なんだか情けない気持ちになって涙が出てしまう。


「ごめんなさい。
オバサンだなんて思ってないです。
可愛いなって思って、
揶揄いたくなっちゃって。
俺、ガキみたいですよね?
ごめんなさい」と言いながら、
涙を指先でそっと拭ってくれる。


「私こそ、申し訳ありません。
お医者様としてストレッチ教えてくださろうとしてたのに…。
着替えてきますね?」と言って、
寝室に入って呼吸を整えた。

とは言え、パンツの類を履く習慣はなくて、
取り敢えず部屋着のワンピースに着替えた。


「あの…安藤先生?
私、パンツとか、持ってなくて…。
リハビリに通う時、スカートとかだとダメですよね?
明日、買っておきます。
今日もこんな格好だと、ダメですよね?」

「安藤先生はやめてくれます?
それだと、多分、兄貴の方が振り返るな。
うちの病院、3人『安藤先生』が居て、
祖父は大先生、
兄が安藤先生、
俺は海斗先生って呼ぶようになってるんだよね。
でも、真理子さんなら、
呼び捨てされても良いな」と笑う。


「えっ?」

「雨の日に歩けなくなった真理子さんを見つけて、
抱き上げて連れて帰りましたっていうのなら良かったのにな。
そういうことにしないですか?」

「へっ?」

「一目惚れしました。
付き合ってください」と、生真面目な顔で言ってる顔は、
なんだか仔犬のようだった。
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