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揺れる心
第1章 雨の日の出会い
困惑した気持ちで、言葉が出ない。

「えっと、この部屋、広いから…
ひょっとしたら既婚者でしたか?
でも、スリッパ、1つしかなかったし、
指輪してなかったから…」

「離婚しました。
今は独りですけど」

「良かった。
付き合ってる人も居ないんですよね?」

「居たら、スリッパくらい、2つ置いておきます」

「じゃあ、付き合ってください。
お願いします」

「私、何歳か知ってます?
凄い歳上ですよ。
しかも、バツイチ。
お若いお医者様となんか、お付き合いとか、無理ですから」

「あー!
カルテちゃんと読めば良かった。
生年月日、書いてありますよね?
後で見ておきます。
俺、28歳です。
今度29歳。
そんなに歳、違いますか?
バツイチだと付き合えないんですか?」

「36歳です。
8歳も違う。
付き合うって?
私なんて、本当につまらない真面目人間だし、
オバサンだし…」

「真理子さんのこと、オバサンだなんて思ってないし、
言ったでしょ?
一目惚れしたって。
そんなの、軽薄で嫌だっていうなら、
友達からちょっとずつ付き合うでも良いから…。
ダメですか?
あ、治療とか全部終わってから付き合うでも良いです。
でも、真理子さん、可愛いから、
誰かに盗られる前に、
意思表示だけしておきたくて。
不快な気持ちにさせたなら、
ごめんなさい」と頭を下げる。


考えてみたら、
こんなにストレートに告白されたことなんて、
何年ぶりかしらと思ったら、
胸の奥がキュンとした。


学生時代に付き合っていた恋人は、
ストレートに愛の言葉を口にしてくれるような歳上の社会人だった。
海外赴任するから結婚してついてきて欲しいと言われた時、
大学を中退することになるから卒業まで待って欲しいと言ったことで関係がギクシャクしてしまって、結局別れてしまった。

しかも、彼の結婚相手は、私の同級生で、
よく一緒に食事とかにも行っていたコだったので、
浮気されてたのか、
速攻、YESと言ってついていきますと言ったであろう彼女を選んだのかは、
結局訊くことは出来ずにいた。


卒業後、就職はしたけど、その手痛い別れから逃れたい気持ちだったのか、
父から勧められた人とお見合いのような結婚をした。
その相手は、感情をあまり外に出さない人で、
あまり愛されていると感じることもなかった。
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