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揺れる心
第9章 星空の下、愛を確かめる
陸也さんの家は、
家というより小屋という感じだった。

迎えに来てくれた方のお母様や近所の方が、
夕食にと何種類かのカレーとナンを届けてくださる。

私は手を合わせて、
陸也さんから習ったありがとうを何度も言ってみると、
皆さん、少しはにかんだ笑顔をしてくれる。


「発音、おかしい?」と陸也さんに訊くと、

「いや。
みんな、真理子さんのこと、可愛いねって言ってるよ」と言われて、
恥ずかしくなってしまった。


食事中に、本当に停電になってしまって、
蝋燭の灯りを頼りに食事をする。
目がその暗さに段々慣れてくると、
さほど不自由は感じなくなった。


大きな水瓶に溜めてある水で、
お借りした食器を洗う。
綺麗になっているかは良く見えないから、
明日の朝、確認しようと思った。


「ちょっと星、見てみる?
夜は冷えるから、昨日の布、
頭に被ると良いよ。
ま、昼間も暑いから、布被るし、
女性は恥ずかしがり屋が多いのか、習慣なのか、
みんな、外では布を頭から掛けてる人、多いかな?」
と言われて、頭からすっぽり布を被ってみる。


外に出て、絶句してしまった。

本当に驚くほどの数の星が煌めいていた。


「凄い…」と言ったまま、
暫く黙ってしまう。
そして、
「なんか…苦しい」と言うと、
陸也さんが少し慌てる。


「ここ、結構高地だから。
休もうか?
歩ける?」と手を繋いでくれて、
ゆっくり家に入って、
ベッドに座らせてくれる。


「頭は痛くない?
吐き気は?」と脈を取る。


「やだ。
陸也さん、お医者様みたい!」と笑うと、

「良かった。
笑う元気があるなら、大丈夫かな?」と言って、
ペットボトルの水を渡してくれる。


「さすがに飲み水はペットボトルだよ?
歯磨きも念の為、ペットボトルが安全かな?
さ、移動で疲れてるだろうから、
歯磨きしてから寝ようか」


2人並んで歯磨きをすると、
ベッドに戻る。


「僕、あっちで寝るね。
真理子さん、おやすみ」と言って、
部屋から出て行こうとするので、

「やだ。
陸也さん、一緒に寝て?」と言ってみる。


「えっ?」


「それか、眠るまでで良いから、
一緒に居て?」


「昨日と違って、ベッド狭いから…」


「私、小さいから大丈夫よ?」


「こっちが大丈夫かな?」と笑いながら困惑した顔をした。


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