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揺れる心
第9章 星空の下、愛を確かめる
日本人専用のカウンターで入国やら特別な日本人用の短期ビザの手続きをして貰って、
発行料を支払ったら簡単に入国出来た。

一泊して、翌日の国内線で移動して、
空港まで村の人が車で迎えに来てくれると言われた。


ホテルはとても立派な処で、
ショッピングアーケードもある。

外の暑さや人混みとは無縁な空気だった。


陸也さんがアーケードで、
サリーと髪に掛ける布を買おうかと連れて行ってくれる。

結婚式に身につけるような立派な総刺繍のものもあったけど、
普段用のものを見せてくださいとお願いして、
木綿のものと麻のもので染め模様のサリーを2枚選んで、
着用のやり方を教えて貰った。

ベルト一つで1枚の布がワンピースのように着れるし、
どんな体型の人でも同じもので大丈夫な合理性に感心してしまった。


「陸也さん、ここ、危険!」

「えっ?」

「素敵な布が沢山あるの」

「んー。
街中は、もっと専門のお店、あるみたいだよ?
でも、これから行く処は、
何もないよ」と笑う。


「下はユニクロのエアリズムかヒートテックで良いから、
とても楽かも!」と言うと、
少し眩しそうな顔で笑う。


「スニーカーよりサンダルの方が良いのね?
ビルケンシュトックのサンダル、
持って来ておいて良かった!」


「お綺麗な奥様ですね?」と、
サリーを畳みながらお店の方が真っ白い歯で笑う。


「ありがとう」と、
インドの言葉で陸也さんが答えるのを聴きながら、
私はついつい熱心に布を見ていた。



ホテルの部屋はツインルームだったので、
隣り合ったベッドで眠った。

夜中に怖い夢を見たのか、
声を上げて目が覚めてしまうと、
陸也さんは「大丈夫?」と言って抱き寄せてすっぽりと私を包み込んでくれた。
私は陸也さんにしがみついて震えてしまっていたけど、
そのうちに眠りにつくことが出来た。



翌日、移動して迎えに来てくれたのは古いジープだった。

ガタガタ道をひたすら進んで、
ようやく村に着いたのは、
すっかり暗くなるような時間だった。
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