この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
揺れる心
第10章 完全リセット
父は更に言葉を続ける。


「これを読んだうちの心臓外科の教授がね、
うちの大学に来ないかと言っているよ。
本当は私の脳外科に来てくれればもっと嬉しいけど、
外科といっても畑が少し違うからね?
大学病院を辞めた経緯も調べさせて貰ったよ。
陸也くんは悪くないのに、
上の教授を庇って結果辞めさせられたことも聞いた。
周りはね、手術の腕前も、研究者としての論文もピカイチだと誰もが口を揃えてたよ。
うちは私学だけど、
私も含めて陸也くんの大学出身者も多い。
心臓外科の教授もそうだよ。
以前の大学病院時代のポジションと同じ位の処がちょうど4月から空くから、
そこに収まって貰えるかな?
娘とは結婚して欲しい。
真理子の気持ちが一番大切だからね。
それと、娘は、血を見るのはダメだけど、
医学系の翻訳はピカイチだよ?
家族としても、仕事としても、
良いパートナーになれると思う。
陸也くん。
今度こそ、真理子を幸せにしてやってくれ。
お願いします」と父は頭を下げた。


あまりの急展開に、
頭がついていかなくて、
陸也さんの顔を見てしまった。


陸也さんは、父にもう一度、頭を下げて、
「改めて、宜しくお願い致します。
真理子さんを必ず幸せに出来るよう努力します」と言った。


「さあさあ、飲める方は飲んでくださいな。
美味しい日本酒なんですって?
私はワインにしようかしら?」と母が和やかに言う。


父とお父様とお祖父様は、
楽しそうにお酒を飲みながらお節を摘む。


私と陸也さんは、
お料理を中心にいただきながら、
見つめ合って笑ったりしていた。


陸也さんの運転でお祖父様とお父様を送り、
私は着物を着替えたいからと2人でマンションに向かった。


脱いだ着物を掛けて、
ゆったりした部屋着に着替えて、
下着類を手洗いしてネットに入れてから洗濯機に放り込む。


「あの…これ、気にならなければ新品なので…」と、
Tシャツとトランクスとハーフパンツを出して、
「ワイシャツとか下着、お洗濯しちゃいますね?
明日の朝には乾きますから」と言って、
「お風呂、一緒に入りますか?」と訊いてみる。


「そうだね。
おじいちゃんおばあちゃんになるまで、
一緒に入るって決めたからね?」と笑うと、
手を繋いでバスルームに入った。

/139ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ