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揺れる心
第10章 完全リセット
京都を通り過ぎた時に、
「京都に行くのかと思ったのに、
通過するんだ」と笑われる。

「えっ?
降りたかったです?」

「修学旅行と学会でしか行ったことないから」

「じゃあ、春に…桜を観に行きましょうね?
今日は大阪!」

「ふーん?」


程なく新大阪に到着した。


「大阪も学会だけ?」

「うん。
そうだね」と言うので、
タクシーに乗ると、
「初めて大阪に来たので、
グルっと名所を回ってください。
それと、一番大阪らしいもの、食べたいから、
運転手さんのお勧めの処に連れて行ってください」
とお願いした。

初老の優しそうな運転手さんは、
張り切って観光案内をしながらあちこち回ってくれる。
流石に大阪の方で、
喋りがとても上手で、
ケラケラ笑いながらあちこち見せてくれた。

そして、食べ物屋さんにも一緒に入って貰って、
お好み焼きや串揚げを食べて、
屋台みたいな処で鉄板のホルモンを食べた。


「うわぁ、美味しいです!」と言いながら、
モリモリ食べて笑われる。

「運転手さんはお酒も飲めなくて…ごめんなさい。
ここ、お酒ないと完成しない味ですよね?」と言うと、
「次に来た時、2回分呑むし」と言われた。


最後にホテルまで送って貰って料金を払って、
それとは別にポチ袋を渡した。
「こっちはガイド料です。
それと、次に行った時に2回分飲む分も!
会社じゃなくて、
個人的に!!
ありがとうございました」と言うと、
「新婚さんやろ?
ええな。
幸せにな」と言われて、紅くなってしまう。



チェックインして、お部屋に入る。



「ここは…」

「お部屋は違うけど…
ここで上書きしてリセットしたくて!
でも、まだお腹一杯!
少し休んでも良いですか?」と言って、
ソファにへたり込んでしまう。

「帰国してもずっとキッチンで立ちっ放しだったし、
真理子さん、疲れてるでしょ?」と、
隣に座って肩を抱いてくれる。


「あっ…。
陽が沈んでいく。
綺麗な夕焼け。
明るいうちから、お客さん達、
お酒呑んでて、
面白かったですね?」とクスクス笑う。


「もうちょっとしたら、
バーに連れて行ってね?」と言いながら、
少し眠ってしまった。
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