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揺れる心
第12章 もう、揺れない
村で3日ほどのんびり過ごしてから、
また、国内線に乗ってデリーに戻って、
いつものホテルにチェックインした。
インドでの最後の夜、
大きなベッドで3人で川の字になって眠ろうとすると、
空くんが私のお腹を撫でてそっと呟いた。
「カイくん、
早く出ておいで…」
「えっ?」と声が出てしまったけど、
空くんはそのまま、ムニャムニャ言いながら眠ってしまった。
不思議な気持ちで日本に帰った。
それから1ヶ月ほどして、
生理が来ないことに気づいて、
「やっぱり…」と思った。
陸也さんに伝えると、
「本当に?
2人目、出来た?
嬉しいな。
また帝王切開だから、
真理子さんの身体に負担掛けちゃうな」と、
随分先のことまで心配を始める。
「でも、取り敢えず、
診断して貰わないと…」と、
私は笑った。
そして、伯父の病院で診て頂いて、
確かに妊娠していることが判って、
また陸也さんの方が泣いてしまって看護婦さんや先生から笑われてしまった。
大きくなるお腹に、空くんも陸也さんもたくさん話し掛けてくれるようになって、
性別も判らないうちから名前も決まっていた。
空くんが呼び掛けていた「カイくん」
この名前にしようと、
3人で決めた。
そして、無事に出産を迎えた。
また、国内線に乗ってデリーに戻って、
いつものホテルにチェックインした。
インドでの最後の夜、
大きなベッドで3人で川の字になって眠ろうとすると、
空くんが私のお腹を撫でてそっと呟いた。
「カイくん、
早く出ておいで…」
「えっ?」と声が出てしまったけど、
空くんはそのまま、ムニャムニャ言いながら眠ってしまった。
不思議な気持ちで日本に帰った。
それから1ヶ月ほどして、
生理が来ないことに気づいて、
「やっぱり…」と思った。
陸也さんに伝えると、
「本当に?
2人目、出来た?
嬉しいな。
また帝王切開だから、
真理子さんの身体に負担掛けちゃうな」と、
随分先のことまで心配を始める。
「でも、取り敢えず、
診断して貰わないと…」と、
私は笑った。
そして、伯父の病院で診て頂いて、
確かに妊娠していることが判って、
また陸也さんの方が泣いてしまって看護婦さんや先生から笑われてしまった。
大きくなるお腹に、空くんも陸也さんもたくさん話し掛けてくれるようになって、
性別も判らないうちから名前も決まっていた。
空くんが呼び掛けていた「カイくん」
この名前にしようと、
3人で決めた。
そして、無事に出産を迎えた。