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揺れる心
第2章 初デートはシャンプーの香り
「いつもはもっと質素な朝ご飯なんですよ?
シリアルとか…。
海斗さんの好みが判らなくて…」

「真理子さんが作ってくれるものなら、
何でも食べるよ?
どれも美味しいし」

相変わらず食べるスピードが物凄く早い。
私の分のトーストを半分、渡してあげると、
それも美味しそうに食べた。

「食後にフルーツ、切ってきますね?」と立ち上がると、
空いたお皿を運んでくれる。

「キウィ、食べれますか?」

「好き嫌いないから大丈夫!」というので、
黄色と緑のキウィをカットして、小皿に入れて出すと、
それもペロリと食べてしまった。


「食器洗うの手伝うよ?」と言うので、
「食洗機だから大丈夫です」と、
ざっと洗い流してから食器を食洗機にセットした。


「はぁ。
朝から満腹で幸せだな。
真理子さん、何時に起きたの?」

「6時前には身支度終わってます。
毎日そのくらいなの」

「何してたの?」

「シャワー浴びてから、刺繍してたの」

「刺繍って?」と訊かれたので、
隣の作業や仕事をする部屋に連れて行って、
窓際の作業テーブルに置いた刺繍枠を見せた。


「うわ。
また、細かいことをやってるんだね?
これは、眼精疲労と僧帽筋の血行不良の元だな。
でも…好きなんだよね?
だったら仕方ないかな。
予防策をちゃんと取らないとな」と言って、
部屋を見回した。


「この部屋は、仕事と趣味の部屋なのかな?
リビングより、モノがたくさんあるね?」


私は悪戯を見つけられた子供のように、
少し恥ずかしくなってしまう。


「でも、真理子さんぽい部屋なんだよね?
なんか、好きなモノがたくさんある感じかな?
ちょっと刺繍やってるとこ、見せて?」と言うので、
刺繍の木枠に向かって針を動かしながら細かいビーズを刺していった。

始めると集中してしまって、
周りも見えなくなってしまう。


暫くすると、肩にそっと手を置かれて、
ビクッとしてしまう。


「あ、ごめんなさい。
集中しちゃってて…」


「ほら、肩が内側に入ってしまって、
頭の位置も前になるでしょ?
そうすると、首から肩甲骨までが緊張して、血行不良になる。
なるほどね」と海斗さんは言う。

「リハビリ計画に役立つ情報だな?」と笑ってウィンクした。
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