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第2章 初デートはシャンプーの香り

「あっ…んっ…」

自分の甘い声に驚いてしまって、
目を開けてしまうと、
海斗さんと目が合ってしまった。


海斗さんはニッコリ笑って髪を撫でると、
耳元で「真理子さん、可愛い」と囁いた耳朶にキスをした。


耳まで紅くなってしまって、
俯いてしまった。


「真理子さん？
どうしたの？
俺、ちょっとがっつき過ぎたかな？」と言うと、
ソファに座らせてくれて、
携帯を出した。



「ダメだな。
真理子さんと居ると、
すぐキスしたくなっちゃうな。
押し倒してもっとしたくなるから、
ちょっと真面目な話をしようかな」と言う。


「まず水着は、こんなのなら恥ずかしくないかな？
エクササイズとかも出来るセパレートのヤツ。
袖はあってもなくても良いし、
下もスパッツみたいなヤツなら露出少ないからさ。
泳がなくてもプールに入る時はキャップが必要。
あと、水が怖いなら泳がなくてもゴーグルしようか？」と、
画像を見ながら説明してくれる。

「プールは髪の毛とか、
ゴワゴワになっちゃうから、
使い慣れたシャンプーとか、持って行っても良いかも。
旅行用の小さいのを持って行く人も居るよ」


「それなら、出張で持ち歩いてるのがあります」


「出張、ある仕事なんだ？
心配だな？
近々、ある？
荷物持って、歩けないでしょ？」


「直近はないです。
あったとしても代わって貰いますから」


「それなら良かった。
あとは、ストレッチするのに、
ジャージでも良いけど、
ヨガとかのウェアでも良いかな？
室内履きのトレーニングシューズもあると良いかな。
ヨガマットもあると便利。
通院して施術する時に使う着替えも買おう」


テキパキと説明してくれて、
「じゃあ、出発！
スポーツ専門店でも良いけど、
コンパクトにまとまってて、一通り何でもありそうな百貨店に行こうか？」と言って立ち上がった。



どこに行くのかなと思いながら助手席に座ってフロントガラスに落ちる雨を見ていた。