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揺れる心
第2章 初デートはシャンプーの香り
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店員さんが別の指輪を探しに立った時に、
私は海斗さんに小さい声で言った。
「あの…。
困ります。
あんな高価な指輪、頂けませんから」
「えっ?
だって出会ってキスした記念日だよ?
ずっと身につけられるものを送りたいな。
指輪してたら、男除けになりそうだし。
そんなに高くないよ?
だって、真理子さんがつけるなら、
本当はもっと凄いのにしたいくらいだよ?」
「でも…」
「いきなり左手の薬指じゃ、キモいでしょ?
右手の薬指でも、
なんか、重たいオトコって思う?」と、
私の手を握って言った。
「やっぱり指輪なんて、頂けません。
ごめんなさい」と言うと、
「判った。
急だったよね?
ごめん」と言って、
戻ってきた店員さんに、
「また、来ます。
見せてくれてありがとうございました」と言って立ち上がった。
店員さんは海斗さんに名刺を両手で渡しているようだった。
「あの…ごめんなさい」と言うと、
ニッコリ笑って、
「せっかく水着買ったからプールに行こうか?」と言った。
到着したのは会員制のジムで、
ビジター用の受付をして貰った。
ロッカーで着替えて髪を纏めてキャップに押し込むと、
物凄くマヌケな顔になった気がしたけど、
行かない訳にも…と思ってプールエリアに進んだ。
海斗さんは筋肉質で日焼けもしていて、
なんだか自分の真っ白な身体が恥ずかしくなってしまう。
「じゃあ、まず準備体操するよ?
真似してみて?」と言われる。
そして、シャワーを浴びてからゆっくりプールに入った。
思ったより水は冷たく感じたけど、だんだん慣れてくる。
「結構、柔らかいね?
何かやってた?」と言われたけど、
恥ずかしくて頭を横に振ってしまった。
「こっちのレーンはウォーキング用だから、
まずはゆっくり歩いてみようか?
怖かったら横のトコに捕まりながらでも良いよ」
「あの…私、歩いてるので、
海斗さんは泳いでくださいね?」と言うと、
「うん。後で泳ぐよ。
でも最初は見てる。
まずは1往復してみようか?」と言うと、
一緒に歩き始めてくれた。
途中、足を滑らせてしまって水に潜ってしまってパニックになって海斗さんに捕まりながらなんとか1往復すると、ヘトヘトになってしまった。
私は海斗さんに小さい声で言った。
「あの…。
困ります。
あんな高価な指輪、頂けませんから」
「えっ?
だって出会ってキスした記念日だよ?
ずっと身につけられるものを送りたいな。
指輪してたら、男除けになりそうだし。
そんなに高くないよ?
だって、真理子さんがつけるなら、
本当はもっと凄いのにしたいくらいだよ?」
「でも…」
「いきなり左手の薬指じゃ、キモいでしょ?
右手の薬指でも、
なんか、重たいオトコって思う?」と、
私の手を握って言った。
「やっぱり指輪なんて、頂けません。
ごめんなさい」と言うと、
「判った。
急だったよね?
ごめん」と言って、
戻ってきた店員さんに、
「また、来ます。
見せてくれてありがとうございました」と言って立ち上がった。
店員さんは海斗さんに名刺を両手で渡しているようだった。
「あの…ごめんなさい」と言うと、
ニッコリ笑って、
「せっかく水着買ったからプールに行こうか?」と言った。
到着したのは会員制のジムで、
ビジター用の受付をして貰った。
ロッカーで着替えて髪を纏めてキャップに押し込むと、
物凄くマヌケな顔になった気がしたけど、
行かない訳にも…と思ってプールエリアに進んだ。
海斗さんは筋肉質で日焼けもしていて、
なんだか自分の真っ白な身体が恥ずかしくなってしまう。
「じゃあ、まず準備体操するよ?
真似してみて?」と言われる。
そして、シャワーを浴びてからゆっくりプールに入った。
思ったより水は冷たく感じたけど、だんだん慣れてくる。
「結構、柔らかいね?
何かやってた?」と言われたけど、
恥ずかしくて頭を横に振ってしまった。
「こっちのレーンはウォーキング用だから、
まずはゆっくり歩いてみようか?
怖かったら横のトコに捕まりながらでも良いよ」
「あの…私、歩いてるので、
海斗さんは泳いでくださいね?」と言うと、
「うん。後で泳ぐよ。
でも最初は見てる。
まずは1往復してみようか?」と言うと、
一緒に歩き始めてくれた。
途中、足を滑らせてしまって水に潜ってしまってパニックになって海斗さんに捕まりながらなんとか1往復すると、ヘトヘトになってしまった。
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