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揺れる心
第2章 初デートはシャンプーの香り
「顔を水につけるの怖かったら、
上を向いて浮かんでみようか?
力抜いてて?
僕が支えてるから。
絶対に大丈夫だから」と言うので、
恐る恐る上を向いて浮かんでみる。
力を抜いていると、
不思議な感じでフワフワする。
目を閉じて暫くしていると、
急に怖くなってバタバタしてしまって、
慌てて海斗さんが私をフワリと抱き上げてくれる。

「ごめんなさい。
目を閉じてたら、どこに居るのか判らなくなっちゃって、
混乱しちゃいました」と言うと、
「ちょっとずつ、水に慣れればいいよ。
洗面台やお風呂で、
顔は洗えるよね?
だったら、大丈夫だよ」と笑うので、
恥ずかしくなってしまう。

「水の中は、結構疲れるから、
今日はこれでおしまいにしようか?」と言うと、
手を引いてスロープになってるところからゆっくり上がっていった。
一歩ごとに身体が重くなる。


「サウナとかは入ったこと、ある?」

「ないです」

「じゃあ、少しだけ入って身体を温めようか?」

もわっと息が詰まるような熱い空気に驚きながら恐る恐る入って、
海斗さんの横に座る。

少し居るだけで息が苦しくなってくる。
多分、私…
閉所恐怖症なのかもしれない。


「海斗さん…苦しい…」と言うと、
びっくりした顔をして、
手を引いて外に出る。

「大丈夫?」

「暑かったより、
狭いトコ、苦手みたいで…」と言うと、
「そっか。
じゃあ、シャワー浴びて出ようか。
最初、冷たい水を浴びてから、
温かいお湯にすると良いよ」と言うので、
その通りにしてからそれぞれの更衣室に戻った。


受付の前のソファで海斗さんは水を飲みながら待っていた。

「あれ?
髪の毛は洗わなかったの?」

「聞いてたのにシャンプー忘れちゃって…」

「じゃあ、早く帰って洗わないと。
ゴワゴワになるよ?」と言いながらペットボトルの水を渡す。


「ここなら家から近いし、
日曜とかに一緒に来れるかな?」と笑った。


「お腹空いたな。
真理子さんは?」

「ペコペコです」

「何処かで遅いランチ食べようか?
休みの日は、外でご飯とか食べるの?
俺、ファーストフードとかしか行かないから、
お洒落なトコ、判らないしな。
真理子さん、行きたいトコ、ある?」と言われて、
少し困惑してしまった。



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