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揺れる心
第3章 横恋慕〜愛情か嫉妬か
携帯の音で目が覚めた。
病院からの着信だったので出てみると、
お兄様からだった。

「酷い生理痛と伺ったので。
帰り道に良く効く薬をお届けしたいと思って…」と言われた。

「あの…海斗さんが来てくれますので大丈夫です」

「そうなんですか。
じゃあ」と電話は切れたので、
また眠りについた。


痛さのせいでどれ位の時間が経ったか判らないけど、
今度はインターホンが鳴った。

ノロノロと起き上がって見てみると、
お兄様がモニターに映っていた。


「あの…?」

「薬だけ届けたくて」と言われた。
追い返すのも…と思ってエントランスを解除して玄関で下駄箱につかまりながら何とか待っていると、
チャイムが鳴ったのでドアを開けた。


「これ、鎮痛剤で睡眠効果も高いから、
よく休めると思いますよ。
多めの常温の水か白湯で…」とまで聞いた処で、
私は少し気が遠くなってしまったようだった。

多分支えられて、
或いは抱えられてベッドに運ばれて、
薬も飲まされたんだろう。

ベッドサイドの小テーブルにはマグカップが残っていた。



少し遅い時間になって、
海斗さんがインターホンを鳴らした。
私は朦朧としながらなんとかエントランスを解除して、鍵を開けてドアの処で待っているうちに、また倒れてしまっていた。


「真理子さん?
真理子さん、大丈夫?」という声が遠くから聴こえる。

身体も、瞼すら重くて開けることも出来ない。

そのままベッドで深い眠りについた。




外が明るくなって目が覚めた。
まだ下腹部は痛い。
シーツに後ろ漏れしている感じで憂鬱になる。

見ると海斗さんが座ったままベッドに寄り掛かって眠っているので、
髪を撫でて名前を呼んだ。


「おはよう。
大丈夫?
昨日、玄関で倒れたからびっくりしちゃって」

「あのね…お兄様が…」

「えっ?」

「お兄様がお薬を持って来てくださって、
その後、覚えてなくて…」と言うと、
海斗さんは周りを見回した。


マグカップの水、
薬のシートを見て、
「なんか、されなかった?」と言うので、
「覚えてないわ?
なんかって?」と言うと、
海斗さんは突然、私のパジャマのボタンを外していって、
少しだけ息を呑んだ。

私も自分の胸を見てみると、
胸の先端より少し内側の下の辺りと外側に、
紅い痣のようなものがあった。

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