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揺れる心
第3章 横恋慕〜愛情か嫉妬か
「着替えあったら、ここでシャワー出来たのに…」と言うと、
「えっ?
じゃあ、今度着替え持って来ようかな?」と嬉しそうに言って笑う。
「あの…」
「んっ?何?」
「お兄様と喧嘩とか、しないでくださいね?
私が迂闊なだけだったの。
私のことで、喧嘩はしないで?」
「真理子さん、優しいな。
危うく、ぶん殴るトコだったけど、
真理子さんに免じて勘弁してやるか」
「心配だから、夜、電話くださいね?」と言って送り出した。
その日は、仕事はゆっくり進めて早めに帰宅したけど、
海斗さんからの電話もなくて、
メールやLINEの返信もないまま、
少し不安な気持ちで一夜を過ごした。
翌日の午後、遅めの時間まで身体を休ませてからタクシーで病院に向かった。
診察と予約のリハビリですと伝えると、
先に診察エリアへと言われて診察室の前の椅子で座って待っていた。
看護師さんの呼び出しに反応して、
「はーい」と返事をしてノックをして部屋に入ると、
白髪で大柄な先生が座っていた。
「宜しくお願い致します」と頭を下げてから勧められた椅子に座る。
カルテを暫く読んでから頭を上げて私の顔を見ると、
「ほほう…」と呟いて微笑んだ。
「海斗の想い人だな。
綺麗な人だと聞いていたが、
本当に美人さんだな」と笑うと、
年配の看護婦さんまで頷いているので頬が紅くなってしまう。
「どれ、脚を診せて貰おうかな?」と言って、
レントゲンやCTなどの画像も併せて確認しながら私の脚の状態を診ると、
「まだ痛みと腫れがあるから、
同じ薬を2週間分出しましょう。
薬が終わる頃に診察入れて、
引き続きリハビリしてください。
僧帽筋も酷いとか?
ちょっと診せてください。
おやおや、これは酷いね。
こっちの方が辛いかもしれないな」と穏やかな声で言った。
カルテに何かを書いてから、
「では、2週間後に。
でも、良かったらうちに遊びにいらっしゃい。
患者ではなくて、海斗のガールフレンドとして。
何もないつまらない家だけどな」と言ってチャーミングな顔でウィンクした。
「えっ?
じゃあ、今度着替え持って来ようかな?」と嬉しそうに言って笑う。
「あの…」
「んっ?何?」
「お兄様と喧嘩とか、しないでくださいね?
私が迂闊なだけだったの。
私のことで、喧嘩はしないで?」
「真理子さん、優しいな。
危うく、ぶん殴るトコだったけど、
真理子さんに免じて勘弁してやるか」
「心配だから、夜、電話くださいね?」と言って送り出した。
その日は、仕事はゆっくり進めて早めに帰宅したけど、
海斗さんからの電話もなくて、
メールやLINEの返信もないまま、
少し不安な気持ちで一夜を過ごした。
翌日の午後、遅めの時間まで身体を休ませてからタクシーで病院に向かった。
診察と予約のリハビリですと伝えると、
先に診察エリアへと言われて診察室の前の椅子で座って待っていた。
看護師さんの呼び出しに反応して、
「はーい」と返事をしてノックをして部屋に入ると、
白髪で大柄な先生が座っていた。
「宜しくお願い致します」と頭を下げてから勧められた椅子に座る。
カルテを暫く読んでから頭を上げて私の顔を見ると、
「ほほう…」と呟いて微笑んだ。
「海斗の想い人だな。
綺麗な人だと聞いていたが、
本当に美人さんだな」と笑うと、
年配の看護婦さんまで頷いているので頬が紅くなってしまう。
「どれ、脚を診せて貰おうかな?」と言って、
レントゲンやCTなどの画像も併せて確認しながら私の脚の状態を診ると、
「まだ痛みと腫れがあるから、
同じ薬を2週間分出しましょう。
薬が終わる頃に診察入れて、
引き続きリハビリしてください。
僧帽筋も酷いとか?
ちょっと診せてください。
おやおや、これは酷いね。
こっちの方が辛いかもしれないな」と穏やかな声で言った。
カルテに何かを書いてから、
「では、2週間後に。
でも、良かったらうちに遊びにいらっしゃい。
患者ではなくて、海斗のガールフレンドとして。
何もないつまらない家だけどな」と言ってチャーミングな顔でウィンクした。