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揺れる心
第4章 初めての夜
「上ろうか?
簡単な掃除ってどうするの?」

「えっ?
えっと…水栓をとって、
バスタブの内側をざっとあっちの大きなスポンジで磨いてから、
最後にシャワーのお湯を掛けて…
身体を拭いたバスタオルでざっと拭いちゃうの。
高い処は届かないから、諦めてるの」

「それなら出来そう。
真理子さんは先に上がって、
白湯を飲んでゆっくりしてて?
俺、それをやってから出るから」

「でも…」

「ほら、タオル越しに透けて見えてるよ?
一緒に居たら押し倒すからね?
先に出てて?」と優しく笑われて、
肩透かしを喰らったような気持ちになりながらも、
先に出てソファで休んでいた。



「生まれて初めて風呂掃除、したよ。
こんなこと、いつもしてるんだ」

「ザッとですよ?
そうすることで、致命的な汚れがつかなくて、
後々、楽なんですよ」

「なんか新鮮。
爺ちゃんの処はずっとお手伝いさん居るし、
婆ちゃんが死んだ後は、
なんか男臭い感じでさ。
料理は茶色いヤツで」

「茶色いお料理が、
一番美味しいんですよ?」

「確かに。
でも、なんか年々塩っぱくなるんだよね」と笑う。


「もう、お腹は痛くないの?」

私はそっと頷いた。

「でも、無理しないで、
早く寝よう」と、手を繋いで寝室に向かうと、
ベッドの上掛けを捲って私を横たわらせてから自分も横になって、
首の下に腕を入れる。


「お腹、さすってようか?
それとも、腰の方が辛い?」

「大丈夫ですよ」

「大丈夫でも、俺がやりたいだけだから。
そんでもって、
眠たくなったら2人で丸まって寝よう」

「あの…」

「えっ?」

私は紅くなって下を向いてしまう。

海斗さんは額にキスをすると、

「体調悪い時に無理させたくないし…。
さっき、ちょっと怯えた顔したから」

「えっ?」

「言ったでしょ?
嫌なことはしたくないし、
無理もさせたくない。
怯えた顔は…見たくないよ?」

「ごめんなさい。
私…」

「きっと、怖い思いや嫌なこと、されたんでしょ?
だから、俺は、
真理子さんがトロトロになって、
自分から『して?』って言うまで、
待ってるつもり。
待てなかったらごめんね?
でも、初めての夜なら、
想い出に残るような夜にしたい。
爺ちゃんだって、毎日薔薇届けたいって!
俺も毎日、薔薇を贈ろうかな?」と言って頬にキスをした。

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