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揺れる心
第4章 初めての夜
「この話には後日談があってさ。
半年くらいしたら、
彼女からヨリを戻したいって言われた。
もちろん俺は、そんなのとても無理だって断った。
兄貴と付き合えば良いって言ったよ。
そしたら、子供が出来たって泣くんだ。
誰の子供だよ?
俺とはとっくに別れていて、
兄貴の子供だろうと言ったら、
兄貴は取り合ってくれなくて、
最近会ってもくれないと言うから、
兄貴にその話をした。
でも、兄貴は、
『あんな誰にでも股を開くような女とは結婚出来ないよ。
しかも海斗のお古なんて、ごめんだ。
あいつ、妊娠したって言っても誰の子供かも判らない。
それに教授の娘と結婚することになってるからな』って一蹴した。
結局、彼女は中絶することになって、
病院に付き添ったらさ、
俺の子供を堕したって誰かに噂をばら撒かれて、
残りの大学生活は地獄だったな。
彼女も大学に来なくなったしね。
なんか、一方的に俺は悪者になったよ」

「なんて酷い」

「兄貴は結婚したけど、
大学病院での手術で医療過誤事件が起きて、
教授を庇うように責任取って病院を追われたけどさ、
教授も知らん顔で結局その娘との結婚も破綻したよ。
俺に言わせれば、バチが当たったんじゃないかと思った。
まあ、その教授もえげつないなとは思ったけどね?
そういうことがあったから…
俺の真理子さんへの気持ちを知ったら、
今度は兄貴、真理子さんのことを盗ろうとすると思ってる。
爺ちゃんも、そう言ってただろ?
この前の薬のことだってさ、
どうなってたかと思うと本当に…」

「ごめんなさい…」

「真理子さんは悪くないよ。
それで…兄貴に訊いたんだ。
真理子さんに何かしなかったのかって」

私は息を呑んだ。


「兄貴は、
『綺麗なおっぱいだったよ。
でも、流石にあの出血じゃあ、
何も出来なかった』
って言ってた」

私は震えてしまう。
海斗さんはギュッと抱き締めてくれる。


「今度、真理子さんに何かしたら許さないって言ったら、
『お前、真理子さんと寝たのか?』って言われたから、
『勿論だよ』って言っちゃった」と笑った。


「勿論、これから寝るからね?
嘘じゃない。
でも、セックスするのは、
真理子さんが良いって思ってくれた時だって考えてるし、
少なくとも爺ちゃんの薔薇の話よりロマンチックにするからね?」と言って、顔中に何度も何度もキスをしてくれた。
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