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揺れる心
第4章 初めての夜
優しく腕に包まれるように眠って、
ふと寝返りを打ったり、
目が覚める度に引き寄せられてキスをしながら朝を迎えた。


起きようとすると、
「もうちょっとこのままで居て?」と抱き締められる。


「何処に行こうかな?
海かな?
山で満天の星とかも良いかな?
真理子さんは行きたい処、ある?」


「パリの蚤の市」


「えっ?」


「あ、ごめんなさい。
純粋に行きたい処を言っちゃった」


「じゃあ、そこも一緒に行こうね?
他には?」


「行ったことないけど、
北海道のラベンダー畑!
南フランスのは行ったこと、あるんだけど、
富良野は行ったことないの」


「俺は、南の島のビーチで、
のんびり昼寝がしたいな。
手を繋ぎながらだよ?」


「ジョーズ、来ないなら良いわ」


「でも、週末だとせいぜい、1泊2日だからな。
そんなに遠くには行けないかな?」


「あのね、何処でも良いのよ?
ここでも良いの。
ロマンチックじゃないけどね?」


「じゃあ、俺に任せてね?」と言って、
額にキスをすると、
「そろそろ起きようか?
パンツ、乾いたかな?」と立ち上がった。


なんとなく、大きくなってるみたいで紅くなってしまう。


「ああ、朝は元気だからね?」と照れ臭そうに笑う。


「そんなに大きいの、入るのかしら?」と、
昨夜、思ったことをつい口にしてしまう。


「煽ったらダメだよ?
堪んないな」と言って、
立ち上がろうとした私をそっと押し倒すようにして、
耳朶を舐めるとそのまま首筋に舌を這わせる。


ビクンと身体が跳ねてしまうのを押さえつけるようにすると、
はだけたパジャマの中に手を入れてそっと先端を擦るようにする。


「あっ…海斗さん…ダメ…」


少し硬くなった乳首をわざとゆっくりと舌で舐めてから、
口に含んで舐め回しては吸われてしまうと、
くすぐったさより、
身体の奥と脚の付け根がビクビクしてしまって、
声が出てしまう。


ショーツに手を掛けられて、
ハッとしてしまう。


何しろ、色気のない生理用のヤツにナプキンまでしていて、
恥ずかし過ぎる。


「んっ?そうだよね?
まだ今日は出来ないんだった。
ヤバイな。
真理子さん、色気ありすぎだよ?」と、
ショーツに掛けていた手をそっと外した。
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