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揺れる心
第7章 安藤家の崩壊と再生
「はぁ…はぁ…んっ。
あっ…あっ…。
やっ…。
ダメ…なんか、出ちゃいそう。
イヤ、海斗さん、止めて?
お願いっ…ああぁぁ…」


勢いよくオシッコが出てしまったけど、止められない。

私は恥ずかしさで泣きそうになる。

海斗さんは動きを少し止めると、
キスをしてくれる。


「潮、吹いちゃったね?」

「潮?」

「気持ち良いと出ちゃう人も居るんだって。
これ、オシッコじゃないよ?
匂いも味もしないやつ。
少し落ち着いたかな?
もうヤバいよ。
出していい?
我慢出来ない」
と言うと、
片脚を肩に担いで少し斜めになりながら、
最奥まで高速で腰を動かすと、
2人一緒に声を上げながら果ててしまった。


そのまま絡まるようにしていると、
なんとなく子供が宿ったような感覚になった。
気のせいかもしれないけど、
そんな気持ちになる。


「ホント、ヤバい。
真理子さんが恥ずかしそうに、
おちんちんとか言うと、
それだけで射精しそうになるよ」と、
子供っぽい顔で笑う。

「全くさ、
男子って、可愛い女の子にわざとそういうこと、
言わせたくなるもんなのかな?」

と、額にキスをする。



「せっかく手作りのキルトのベッドカバー、
濡らしてしまったから、洗わないと」と、
現実的なことを言って海斗さんに笑われてしまう。



「はぁ…。
このまま、ずっと裸で抱き締めて居たいけど、
爺ちゃんが帰って来るからな。
シャワー浴びて、着替えようか?」と海斗さんが言って、
2人で部屋の中にある狭いシャワールームで身体を軽く洗い流した。


「こんな狭いシャワールームに2人で居るとさ、
またセックスしたくなるな?」と言うので、

「ダメダメ。
お着替えしないと。
海斗さんのお着替え、ここにはないから、
タオル巻いて着替えてきてくださいね?」と笑った。




そして私は、
丁寧に手縫いで作られたキルトのベッドカバーをそっと畳んで、
洗濯ルームに持っていって、
丁寧に手洗いしてから、軽く脱水して、
陰干することにした。


美しい針目と布をそっと撫でながら、
百合さんのことを想った。

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