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揺れる心
第7章 安藤家の崩壊と再生
無理矢理掴まれたのではなくて、
そっと握られた陸也さんの手は、
大きくて温かかった。

私を見つめる瞳は、
優しくて、でも少し哀しげだった。

私はなんと言ったら良いか判らず、
何も言えないままだった。


夜中に海斗さんが帰宅して、
陸也さんの話をすると、

「そうか…」と一言だけ呟いて、
その後、私を抱き締めた。


海斗さんに抱かれながら、
陸也さんのことを考えてしまった。

というより、
ちゃんと何かを言うべきだったという心残りのようなモヤモヤの正体が何だったのかを考えていた。


「真理子さん?
どうしたの?」


私は首を振って、
「ごめんなさい」と言う。

そして、自分から海斗さんにキスをして、
モヤモヤを振り解こうとした。


「海斗さん、して?」


海斗さんは私を後ろ向きにすると、
硬くなったのを突き立てると、
少し乱暴に動かした。

上の空の私を罰してるみたい、

そんなことを考えてしまう私の首を後ろに向けさせて、

「舌を出して?
俺のこと、見て?」と言いながら、
口の中も犯すように乱暴なキスをする。


私は夢中でキスを返しながら、
気持ち良さで気が遠くなってしまう。


胸や花芽を同時に刺激されると、
ナカからジュワっと蜜が流れ落ちてくる。


「凄い締め付け。
もっていかれそう。
ああぁぁ…」と海斗さんが声を上げる。


「私もダメ…
イッちゃう。
あっ…あっ…んっ」


唇を塞がれるようにキスをしながら、
同時に果ててしまった。


暫くそのまま、
海斗さんの身体の重みと熱を感じていると、
耳元で、
「なんか、真理子さん、
遠くに行ってるみたいな気がして、
つい、激しくヤッちゃったよ。
痛くない?」と、
いつもの優しい口調で言って、髪を撫でてくれる。


私は申し訳ないような気持ちになって、
海斗さんに、
「キスして?抱き締めて?」と言った。


海斗さんは優しい笑顔で私の身体の向きを変えると、
抱き締めてキスをしながら、
「ほら、また硬くなっちゃったよ?」と言って、
そのまま最奥の方を突くように動かす。


私は海斗さんの首に腕を回して、
両脚を腰に絡めて、顔を見つめながら自分でも腰をくねらせた。

「奥に…
もう一回出して?
海斗さんが欲しいの。
おかしくなるほど掻き混ぜて?」


「愛してる」と言いながら、
2人で溶け合った。
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