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揺れる心
第8章 突然のさよなら
本当にいつも通りの週末。
なかなか2人でゆっくり出来ないだろうからとお父様達に勧められて、
土曜日の夜からドライブを兼ねて伊豆方面に出掛けて一泊した。
美味しい海の幸に舌鼓を打ち、
ホテルでのんびり過ごして、
お土産にと干物などを買って帰路に着いた。
途中、お手洗いに行きたくなってサービスエリアに立ち寄ることにした時だった。
車から降りて、
「俺もコーヒー買うから一緒に行くよ」と2人で車を降りてのんびり歩いていた時だった。
眩しいほどのヘッドライトが物凄い速さで近付いてきた。
私は驚いてしまって脚がすくんだ。
その時、海斗さんが、
「真理子さん、危ないっ!」と言って私の身体を押したと思った瞬間、
海斗さんの身体が宙を舞うように飛ばされてしまった。
スローモーションのように見えたような気がしたけど、
一瞬のことだったと思う。
よろめいて倒れた後、必死に海斗さんの方に向かおうとしても、
脚が思うように動かない。
声も出ない。
音も聴こえない。
周りの人達の声も、何を言っているのか判らない。
やっと海斗さんの元に行けたけど、
海斗さんは声を掛けても動いてくれない。
脈を取ると、殆ど脈が振れていない。
おそらく縁石に後頭部を強打してしまっている。
車に跳ね飛ばされた時に、
肋骨なども折れてしまっているようで…出血もしていて、
服がみるみるグッショリとしていく。
ストールを当てて止血しようとしても、
止まらない。
「救急車、呼んでください!
119番!
お願い!
早く!!」
そう言いながら、
意識が遠のいてしまいそうになる。
「大丈夫ですか?
あなたも血が…」と声を掛けられる。
痛っ…
下腹部に激しい痛みを感じる。
なに?
これ?
冷や汗も出てしまう。
「海斗さ…ん…」
そのまま、暗転してしまった。
なかなか2人でゆっくり出来ないだろうからとお父様達に勧められて、
土曜日の夜からドライブを兼ねて伊豆方面に出掛けて一泊した。
美味しい海の幸に舌鼓を打ち、
ホテルでのんびり過ごして、
お土産にと干物などを買って帰路に着いた。
途中、お手洗いに行きたくなってサービスエリアに立ち寄ることにした時だった。
車から降りて、
「俺もコーヒー買うから一緒に行くよ」と2人で車を降りてのんびり歩いていた時だった。
眩しいほどのヘッドライトが物凄い速さで近付いてきた。
私は驚いてしまって脚がすくんだ。
その時、海斗さんが、
「真理子さん、危ないっ!」と言って私の身体を押したと思った瞬間、
海斗さんの身体が宙を舞うように飛ばされてしまった。
スローモーションのように見えたような気がしたけど、
一瞬のことだったと思う。
よろめいて倒れた後、必死に海斗さんの方に向かおうとしても、
脚が思うように動かない。
声も出ない。
音も聴こえない。
周りの人達の声も、何を言っているのか判らない。
やっと海斗さんの元に行けたけど、
海斗さんは声を掛けても動いてくれない。
脈を取ると、殆ど脈が振れていない。
おそらく縁石に後頭部を強打してしまっている。
車に跳ね飛ばされた時に、
肋骨なども折れてしまっているようで…出血もしていて、
服がみるみるグッショリとしていく。
ストールを当てて止血しようとしても、
止まらない。
「救急車、呼んでください!
119番!
お願い!
早く!!」
そう言いながら、
意識が遠のいてしまいそうになる。
「大丈夫ですか?
あなたも血が…」と声を掛けられる。
痛っ…
下腹部に激しい痛みを感じる。
なに?
これ?
冷や汗も出てしまう。
「海斗さ…ん…」
そのまま、暗転してしまった。