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愛の証明
第1章 ドライブデートの終わりには
 大きなものにぶつかる事もなく、スピードが緩みやがて止まった。身体を起こした彼が私を見下ろす。
「ゆり、大丈夫か!?」
 慌てて聞く彼に、寝転んだまま頷く。
 彼が守ってくれていたとはいえ、あちこちぶつけたり、擦ったりしていて痛い。
「よかった……」
 横に座って肩を撫で下ろした彼に、あなたは大丈夫なのと聞いた。
「あちこち痛いけど、特に大きな怪我はしてなさそうだよ。それより、ゆりが無事で本当によかった」
 そういわれて抱き起こされると、思わず泣きそうになった。

 その後フラフラながらも車に戻って、もう一度怪我の状態を確認した。
 二人とも特に大きな怪我は無さそうだったが、念の為病院に向かう。特に問題はないということなので、最初予定していた通りに彼の家に泊まることになった。

 家に着き、二人でひーひーいいながらシャワーを浴びた。
 身体を拭いた後には互いの身体に傷薬を塗りあい、何も作ったりする気が起きなかったので、デリバリーを頼んだ。
 空っぽのお腹に温かく美味しいものを詰め込んで一息つくと彼にキスをされた。
 そっと触れるだけだった唇はいつしか激しさをまし、互いを求めるように絡み合う。
「ゆり……」
 唇が離れると名前を呼ばれぎゅーっと抱きしめられた。
 私もぎゅーっと抱きしめ返す。
 傷や打ったところが痛んだが、今ここに二人とも生きていられることを実感できて、力を緩めようとは思わなかった。
「無事でよかった。ゆりを失ってたかもしれないって思ったら、すごく怖かった」
 強く抱きしめられながらそういわれて、もし彼を失っていたらと考えると苦しくなった。
 早く抱かれたい。もっと彼を感じたい。強い衝動に突き動かされるように、彼の服の裾に手をかけていた。いつもは自分からそんな行動をしないのに。
 彼も私の服に手をかけて脱がし始める。
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