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私立煩悶女学園の憂鬱。
第1章 水球部 編 (1)
思わず本音が漏れてしまった。1対1のデートもいいけれど、夜の女子寮で
複数の1年生相手にどうやって過ごそうか、妄想は膨らむばかりだ。1年生
には聖羅以外にも魅力的な子は多い。そんな子達に先輩として無茶ぶりも出
来そうだ。しかし、愛の探るような視線に気が付いて慌ててフォローを入れ
ておく。彼女に、残念な気持ちが伝わるように話しかけた。
「俺はさ・・・1日位は、愛とだけ過ごしたかったよ。2人だけで居たかっ
た 」
彼女の目をじっと見つめて話すと、たちまち彼女の頬が赤く染まり出した。
「えっな、何を言って・・・そんな・・・だって・・・」
大きな瞳を更に開いて俺を見た後、顔を伏せてしまう。視線がキョロキョロ
しているのが顔の動きで分かる。
嘘ではない。本当の気持ちだった。想像していた以上の彼女の反応に嬉しさ
が込み上げる。
「愛とのデートは、俺のスケジュールの中に入っているんだよね?」
「・・・う、うん・・・」
蚊の鳴くような小さな声で返事が返ってくる。
「ありがとう。で、どこなの?それは」
「・・・ここ」
ゆっくりと愛が指さした場所は、土曜日の午後だった。一番余裕をもって遊
べる時間帯だ。
なんだ・・・結局、公平な決め方じゃなかったんだな・・・まあ体育会系の
ノリでいけば、こうなるよな・・・
単独デートの枠は上級生が収まっている。団体枠はやはり1年生ばかりだっ
た。
「ふ~んなるほどね。でも嬉しいな、ありがとう」
俺の気持ちに気が付いたのか、愛は言い訳をするように早口で話し出す。
「べ、別にズルした訳じゃないから!そんなことより、今日はマッサージを
してもらうことになっていたよね。準備は済んでる?私の専属マネージャー
さん」
またドヤ顔だった。彼女に挑まれた勝負で負けてしまったからにはしょうが
ない。自主練の積極的なサポート、心と身体のケアをする約束だった。
「もちろん準備してあるさ。それじゃ、男子更衣室に行こう」
「えっどうして?ここでするんじゃないの?」
「あのね、愛さん・・・」
びっくりしている彼女にもっともらしく言った。
「プールサイドで濡れた水着のままマッサージをしていたら、心からリラッ
クスできないし、身体が冷えてケガもしやすくなってしまうよ」
そうでしょ?、そんな表情をした俺に、彼女は溜息をついた後頷いた。
複数の1年生相手にどうやって過ごそうか、妄想は膨らむばかりだ。1年生
には聖羅以外にも魅力的な子は多い。そんな子達に先輩として無茶ぶりも出
来そうだ。しかし、愛の探るような視線に気が付いて慌ててフォローを入れ
ておく。彼女に、残念な気持ちが伝わるように話しかけた。
「俺はさ・・・1日位は、愛とだけ過ごしたかったよ。2人だけで居たかっ
た 」
彼女の目をじっと見つめて話すと、たちまち彼女の頬が赤く染まり出した。
「えっな、何を言って・・・そんな・・・だって・・・」
大きな瞳を更に開いて俺を見た後、顔を伏せてしまう。視線がキョロキョロ
しているのが顔の動きで分かる。
嘘ではない。本当の気持ちだった。想像していた以上の彼女の反応に嬉しさ
が込み上げる。
「愛とのデートは、俺のスケジュールの中に入っているんだよね?」
「・・・う、うん・・・」
蚊の鳴くような小さな声で返事が返ってくる。
「ありがとう。で、どこなの?それは」
「・・・ここ」
ゆっくりと愛が指さした場所は、土曜日の午後だった。一番余裕をもって遊
べる時間帯だ。
なんだ・・・結局、公平な決め方じゃなかったんだな・・・まあ体育会系の
ノリでいけば、こうなるよな・・・
単独デートの枠は上級生が収まっている。団体枠はやはり1年生ばかりだっ
た。
「ふ~んなるほどね。でも嬉しいな、ありがとう」
俺の気持ちに気が付いたのか、愛は言い訳をするように早口で話し出す。
「べ、別にズルした訳じゃないから!そんなことより、今日はマッサージを
してもらうことになっていたよね。準備は済んでる?私の専属マネージャー
さん」
またドヤ顔だった。彼女に挑まれた勝負で負けてしまったからにはしょうが
ない。自主練の積極的なサポート、心と身体のケアをする約束だった。
「もちろん準備してあるさ。それじゃ、男子更衣室に行こう」
「えっどうして?ここでするんじゃないの?」
「あのね、愛さん・・・」
びっくりしている彼女にもっともらしく言った。
「プールサイドで濡れた水着のままマッサージをしていたら、心からリラッ
クスできないし、身体が冷えてケガもしやすくなってしまうよ」
そうでしょ?、そんな表情をした俺に、彼女は溜息をついた後頷いた。