この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私立煩悶女学園の憂鬱。
第1章 水球部 編 (1)
思わず本音が漏れてしまった。1対1のデートもいいけれど、夜の女子寮で
複数の1年生相手にどうやって過ごそうか、妄想は膨らむばかりだ。1年生
には聖羅以外にも魅力的な子は多い。そんな子達に先輩として無茶ぶりも出
来そうだ。しかし、愛の探るような視線に気が付いて慌ててフォローを入れ
ておく。彼女に、残念な気持ちが伝わるように話しかけた。
「俺はさ・・・1日位は、愛とだけ過ごしたかったよ。2人だけで居たかっ
た 」
彼女の目をじっと見つめて話すと、たちまち彼女の頬が赤く染まり出した。
「えっな、何を言って・・・そんな・・・だって・・・」
大きな瞳を更に開いて俺を見た後、顔を伏せてしまう。視線がキョロキョロ
しているのが顔の動きで分かる。
嘘ではない。本当の気持ちだった。想像していた以上の彼女の反応に嬉しさ
が込み上げる。
「愛とのデートは、俺のスケジュールの中に入っているんだよね?」
「・・・う、うん・・・」
蚊の鳴くような小さな声で返事が返ってくる。
「ありがとう。で、どこなの?それは」
「・・・ここ」
ゆっくりと愛が指さした場所は、土曜日の午後だった。一番余裕をもって遊
べる時間帯だ。
なんだ・・・結局、公平な決め方じゃなかったんだな・・・まあ体育会系の
ノリでいけば、こうなるよな・・・
単独デートの枠は上級生が収まっている。団体枠はやはり1年生ばかりだっ
た。
「ふ~んなるほどね。でも嬉しいな、ありがとう」
俺の気持ちに気が付いたのか、愛は言い訳をするように早口で話し出す。
「べ、別にズルした訳じゃないから!そんなことより、今日はマッサージを
してもらうことになっていたよね。準備は済んでる?私の専属マネージャー
さん」
またドヤ顔だった。彼女に挑まれた勝負で負けてしまったからにはしょうが
ない。自主練の積極的なサポート、心と身体のケアをする約束だった。
「もちろん準備してあるさ。それじゃ、男子更衣室に行こう」
「えっどうして?ここでするんじゃないの?」
「あのね、愛さん・・・」
びっくりしている彼女にもっともらしく言った。
「プールサイドで濡れた水着のままマッサージをしていたら、心からリラッ
クスできないし、身体が冷えてケガもしやすくなってしまうよ」
そうでしょ?、そんな表情をした俺に、彼女は溜息をついた後頷いた。
/123ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ