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私立煩悶女学園の憂鬱。
第1章 水球部 編 (1)

「愛!まだシャワー浴びてるの?今日はいつもより長くない?」
シャワーブースの扉越しにチームメイトの声が聞こえる。
「もう少しだけ浴びるから!」
「え~先に寮に帰っていい?」
呆れた口調でそう言われるのはいつものことだった。
「うん、そうして。ごめんね。お疲れ様!」
私が謝ると、お疲れ様~の声がいくつもシャワールームに響いた。それに被せるように、お疲れさまでした!と後輩達からの声も聞こえてくる。
レギュラー組がロッカールームを出ていき、後輩達がシャワーを使い始めたようだ。開放感からか、明るく弾んだ声が響きだす。

やっぱり練習の後の熱いシャワーって最高・・・
体を洗い終えた後、圧を強めにした水流を頭から浴び続けるのがいつものルーティンになっている。辛い練習に耐えた後の疲労している身体が、息を吹き返すように力を取り戻す。この瞬間が堪らなく好き。
他の水球部員の子達は、洗い終えたらすぐにシャワーブースを出てしまうけれど、私はそうやって時間をかけて浴び続ける。
プールのカルキ臭をしっかりと洗い流したい、そんな理由もある。さっぱりすると別の自分に生まれ変わった気がして元気がでてくる。
疲れているから髪も身体も洗いたくない、できれば洗ってもらいたい。更にだるい身体をマッサージしてもらいたい、そんなことまで言っている子達がいる。
その気持ちはよく分かる。そんなマネージャーの様な人がいたらもちろん私も利用したいけど、スポーツに力を入れている私立と言えども、流石に無理なのは分かり切っていた。

シャワーを浴びながら練習の事を振り返るのも、いつものことだった。
今日は密度の濃い、良い練習が出来ていた。皆のモチベーションが高かった。試合が近づくにつれて自然にそうなってくることは、今までもあった。
でも今日は違う。
男子の水球部員がいたからだった。皆が彼らを意識していた。だから、いつもより声が出ていたし、動きも無駄がなくキビキビしていて、質の高い練習が出来ていたと思う。
私達の練習相手として集められた人達、か・・・
倍以上の人数の女子水球部員に囲まれても、照れることなく堂々としていた。全国大会にも出場しただけあって、鍛えられた逞しい身体だった。あれで全員が私より1学年下の2年生だとは思えない。何より全員がタイプの違うイケメンなことが驚きだった。
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