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私立煩悶女学園の憂鬱。
第1章 水球部 編 (1)
そんな彼らとこれから毎日一緒に練習できるのだ。
楽しかったな、今日の練習・・・
全寮制で水球漬けの毎日。普通の女子高生の様に彼とデートなどありえない生活から比べたら、雲泥の差だった。思わず顔がニヤけてしまう。
私もみんなと同じで、練習時のテンションはいつもより上がっていた。新入部員の指導が終わった後、2,3年生の私達と練習するために試合用のプールに現れただけで、女子部員全員が動きを止め、視線を集中させてしまった。
ふふっ、カッコよかったな・・・
練習を始めると更に彼らに注目してしまう。パスやシュートの速さ、正確さ。身体の使い方。泳ぐ速さ。全てが女子とは違った。守備の時の身体を使った圧力も、女子同士では無いレベルだった。
だから対応できるようになればきっと、私達のレベルも上る・・・頑張らなきゃ!・・・
やる気が沸々と湧いてくる。

「え~いいなぁ、話しかけてもらえたの?私、誰とも話せなかったよ」
「えへへ、黒川キャプテンがね、パスが正確でいいねって言ってくれたの!」
「私だってキーパーの松下さんからキャッチングが上手だって言われちゃった!」
「ずるい!で、それからどうしたの!教えて!」
シャワーを終えた1、2年生の子達が喜々として話している。その中に黒川君の名前が聞こえた瞬間、心臓がチクッと痛んだ。
シャワーの圧を更に強くして頭から浴びる。初めてと言っていい、この痛みはやっぱり思い過ごしじゃないことを教えてくれた。
これってひと目惚れ?・・・
そのことから意識を逸らしても無駄だった。私の中でムクムクと黒川君の存在が大きくなっていく。他の子が話題にしているだけで、何とも言えない焦燥感が湧いてくる。
好き・・・になっちゃう、きっと・・・こんなことってあるんだ・・・
初めての経験に戸惑っても、もう戻れないことは分かっている。

私だって話したんだから!・・・
対抗するように思い出す。練習の途中で彼から話しかけてくれたことは、キャプテン同士、頑張りましょうって事と、これからの練習の内容を2人で話したい、ってことだった。それも出来るだけ早い方が良い、と言っていた。
男子部キャプテンの黒川君か・・・カッコ良かったなぁ・・・
そんな彼と2人で話す、想像するだけで表情が緩んでしまう。年上にも見える落ちついた雰囲気と逞しい身体。完全に好みのタイプだ。
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