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私立煩悶女学園の憂鬱。
第1章 水球部 編 (1)
堂々と見る事なんて出来ない。何かをバックの中から探す振りで、チラ見をするのが精一杯だった。
今は後ろ姿しか見えないけど、十分な存在感がある綺麗な形の胸の膨らみを見ることが出来た。乳首の位置が上向きで素敵だ。
そして全身が白い!肌が綺麗!括れが細い!お尻がプルン!と同姓の私でも興奮してしまう身体だった。
うわっ黒のランジェリー!!・・・
そして愛さんが手に持ったのは黒のTバック。手慣れた様子で両手で持つと、右足、左足の順番で脚を通した。そして一気に腰まで持ち上げる。セクシーなランジェリーがスッと愛さんの下半身にフィットする。違和感なく肌に馴染んでいた。
大人だ・・・愛さん、素敵!・・・
3年生ともなると、思っていたよりもずっと大人に見える。身体だけでなくキャプテンとして皆をまとめている今日の練習を思い出した。それに比べると、自分が子供の様に思えてくる。

「シャワーを浴びてきます」
愛さんにそう告げて、その場を離れようとした。私に背中を向けたまま、Tバックとお揃いの黒いブラを付け終えた愛さんが、また声をかけてくれた。気が付けば更衣室にいるのは、愛さんと私だけになっていた。
「ここだけの話だけど・・・」
そう言った愛さんを見て、私は息をのんだ。綺麗な姿勢で真っすぐに見つめてくる。髪を包んでいたタオルを外すと、濡れた長い髪が、顔や肩、胸へと落ちた。白い肌に黒いランジェリーが似合っていて、ただでさえセクシーなのに、ドキッとしてしまった。妖艶という表現の意味が少し分かった気がした。
「凄く期待してるの。背も高いし、手足も長い。エースアタッカーだったんでしょ?その経験はきっと水球にも生かせるわ。早くレギュラーに成れる様に頑張ってね」
「はい。頑張ります」
私は笑顔が引きつっているのを感じながら、それだけ言って更衣室を後にした。愛さんに、期待している、と言われても気が重い。今日の練習は男子部キャプテンの黒川さんとイチャイチャしただけの様なものだったから、内心では気まずくてしょうが無い。ひょっとしたら、そんなところを見ていての言葉だったかもしれない。そうも思えてしまう。

シャワールームには1年生しか残っていない。その中で、私が最後に浴びることになってしまった。頭から熱いシャワーをかけながら、黒川さんとのことを考えた。
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