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私立煩悶女学園の憂鬱。
第1章 水球部 編 (1)
「良かったよ!腰の使い方が上手いね!」
俺の意味深な言葉に、愛は恥ずかしそうに笑った。ただ視線に落ち着きが
ない。チラッと見たり目を逸らしたりして俺を真っすぐ見てこない。
何か言いたそうな雰囲気だが、言えないのかも知れない。
「今日は終わろう。プールを使える時間がそろそろ終わる」
「えっ?あっそうだね・・・うん、終わり、だね・・・あの・・・」
「何?」
喉元までは出ているのに言えない、そんな切なそうな顔をした美少女にキ
ュンとしてしまった。余程言いたいことがあるのだろう。
練習内容に不満があるのかな?・・・調子に載って触り過ぎたのか・・・
そんな不安が湧いてくる。

2人で水に浮きながら、愛から話し出すのを待った。時間だけが過ぎてい
った。
「あの・・・今日みたいな練習、これからも毎日続けたいの。お願いでき
る?」
想定外の愛からの申し出に、感じていた不安は消し飛んだ。時間がかかっ
た割には大したお願いでもなかった。が、問題が無いわけではない。
「そうしてあげたいけど・・・」
「えっ?・・・」
俺にOKの返事が貰えるとばかり思っていたのだろう。意外そうな顔で愛が
俺を見つめている。
「実は、もう何人もの女の子から個人練習の依頼があって・・・全部引き
受けてしまったから空きが・・・ない」
俺の返事を聞いて、愛の大きな瞳が更に見開かれていった。瞳の色で明ら
かにイラっとしているのが分かる。
「あの愛?、いや立木キャプテン?・・・」
「空きが無いって・・・何人の子達の指導をするの?・・・はぁ?そんな
に!」
「いやでも、それが俺達のやらなきゃいけないことで・・・」
「で、こなせるの?・・・そう、引き受けたなら責任をもってやってね!」
人が変わった様に厳しい言葉で話してくる愛。綺麗な子の冷たい表情は怖
い。水温が急に下がったように感じる。
「それで私の為に空いてる時間は・・・ほ~らあるじゃない、ふふっ」
「あの、でもそれじゃ俺の自由時間が・・・」
空き時間があると知って、打って変わって優しい表情になる。大きな目を
細めた暖かな笑顔は、俺の心を溶かしていく。いや蕩けさせていく。
「その空き時間、全部私との練習に使ってね」
「ぜ、全部?」
「嫌なのかなぁ?」
愛が甘えた声でスッと俺に近づいてきた。
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