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私立煩悶女学園の憂鬱。
第1章 水球部 編 (1)
愛の胸の先端が、ツンッツンッと俺の胸に触れてきた。微かな触れ方でも
ゾクゾクした刺激が俺の背中を走った。2人共立ち泳ぎをして身体が揺れ
ているから、その胸の先端の動きは、まるで俺を誘っているかのように妖
しく動いている。
簡単に抱きしめられる距離にいる愛も、頬を染めて少なからず感じている
表情を見せていた。
「それなら勝負して決めましょう。今日みたいな形で私がシュートを決め
たら、私の勝ち、決められなかったら黒川君の勝ち」
決めかねている俺の返事が待てなかったのか、愛は意外な提案をしてきた。
色仕掛けともとれる愛の仕草に負けて、自由時間が無くなっても指導をす
ることにはOKしたくなっている。ただ、提案の内容が気になった。
「それはいいけど・・・で何をするの?」
「決まってるでしょ!私が勝ったら空き時間は水球の練習に付き合っても
らうから!」
そうでしょうね、と言いたくなる答えだった。
「簡単に言ってしまうと・・・専属コーチ兼マネージャーってことね」
ちょっと待ってくれ、と言いたくなる内容だ。
「負けたら?・・・」
俺の問いに躊躇した表情を見せてから溜息をつきつつ、愛は言った。
「黒川君の好きにして、いいわ」
「・・・え~!好きにしていいって!!いいんだね!」
「ちょっ、ちょっと!いやらしい目をしないで!変な想像しないで!」
もちろん練習のことを好きにしていい、と言ったのは分かっていた。冗談
でからかうと、根は真面目なので真に受け、顔を赤くして否定してくる。
それが可笑しくて笑った俺を見て、からかわれたことには気が付いたよう
でムッとした顔で言った。
「それじゃ3日後でお願い。今日はありがと」
振れていた胸の先がスッと離れた。プールサイドへ泳ぎ出す愛を引き留め
て抱きしめたくなったのは我慢した。
クールで真面目、大人っぽい雰囲気の美少女、そんな第一印象だけではな
い他の面も見られて、それは良かったと思う。
水球の事に関しては随分はっきりと言いたいことを言っていた。多少のラ
フプレー(お触りとも言う)にも怯まず果敢にゴールを狙う姿勢も好感が
持てた。
しかし3日後のことは勝負にはならないだろう。今日は本気ではブロック
していなかった。更に試合になればもっと圧力をかけて自由にはプレーさ
せない。また楽しみながら練習相手にはなれそうだ。
ゾクゾクした刺激が俺の背中を走った。2人共立ち泳ぎをして身体が揺れ
ているから、その胸の先端の動きは、まるで俺を誘っているかのように妖
しく動いている。
簡単に抱きしめられる距離にいる愛も、頬を染めて少なからず感じている
表情を見せていた。
「それなら勝負して決めましょう。今日みたいな形で私がシュートを決め
たら、私の勝ち、決められなかったら黒川君の勝ち」
決めかねている俺の返事が待てなかったのか、愛は意外な提案をしてきた。
色仕掛けともとれる愛の仕草に負けて、自由時間が無くなっても指導をす
ることにはOKしたくなっている。ただ、提案の内容が気になった。
「それはいいけど・・・で何をするの?」
「決まってるでしょ!私が勝ったら空き時間は水球の練習に付き合っても
らうから!」
そうでしょうね、と言いたくなる答えだった。
「簡単に言ってしまうと・・・専属コーチ兼マネージャーってことね」
ちょっと待ってくれ、と言いたくなる内容だ。
「負けたら?・・・」
俺の問いに躊躇した表情を見せてから溜息をつきつつ、愛は言った。
「黒川君の好きにして、いいわ」
「・・・え~!好きにしていいって!!いいんだね!」
「ちょっ、ちょっと!いやらしい目をしないで!変な想像しないで!」
もちろん練習のことを好きにしていい、と言ったのは分かっていた。冗談
でからかうと、根は真面目なので真に受け、顔を赤くして否定してくる。
それが可笑しくて笑った俺を見て、からかわれたことには気が付いたよう
でムッとした顔で言った。
「それじゃ3日後でお願い。今日はありがと」
振れていた胸の先がスッと離れた。プールサイドへ泳ぎ出す愛を引き留め
て抱きしめたくなったのは我慢した。
クールで真面目、大人っぽい雰囲気の美少女、そんな第一印象だけではな
い他の面も見られて、それは良かったと思う。
水球の事に関しては随分はっきりと言いたいことを言っていた。多少のラ
フプレー(お触りとも言う)にも怯まず果敢にゴールを狙う姿勢も好感が
持てた。
しかし3日後のことは勝負にはならないだろう。今日は本気ではブロック
していなかった。更に試合になればもっと圧力をかけて自由にはプレーさ
せない。また楽しみながら練習相手にはなれそうだ。