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私立煩悶女学園の憂鬱。
第1章 水球部 編 (1)
愛に続いてプールサイドへ泳ぎだした、その時だった。
何の前触れもなく、屋内が一瞬で暗闇になってしまった。

えっ何だこれ?・・・
何が起きたのか理解できない。360度全てが闇で満たされてしまった。
浮いていたはずの水面も暗く、それは今までと同じ水の様に思えない。
得体のしれない闇が、上下左右全体から身体を押しつぶすように迫って
くる。そんな気がする。ここは学園のプールではなくどこか別の場所に
来てしまった、そんな気もする。

きゃっーと言う愛の悲鳴で我に返ることが出来た。バシャバシャと水が
跳ねる音が不規則に聞こえてくる。
「何、何、何で!いやぁ怖い!やだぁ、黒川君!黒川君!!」
愛が取り乱して叫んでいる。姿が見えないが声のした方へ闇雲に泳いだ。
進んでいるのかどうかも実感がない。
やがてぶつかる様にして、愛を見つけることが出来た。パニクっていて
、バシャバシャと水音を立てながら暴れている。
ようやく手を掴んでグッと抱きしめても、手足をバタバタと動かしながら
怖い怖いを連呼する。
「愛!大丈夫だよ!ここはいつものプールだよ!電気が消えただけだ!」
そう叫んでから優しく背中を撫で続ける。大丈夫、もう怖くない、を耳元
で囁く。俺はようやく目が暗闇に慣れてきた。薄っすらと見慣れた屋内の
様子が分かるようになっていく。
落ち着いて行動すれば大丈夫だと、思えるようになってきた。
愛はしっかりと俺の首に手を回し、肩に顔を埋めるようにして、泣きなが
ら怖い怖いと呻いている。立ち泳ぎなどしていないから、俺がしっかりと
愛の身体を抱きしめていないといけなかった。

少し落ち着いてきた俺は、いや俺の身体は暗闇のプールで水着のまま抱き
しめ合っているこの状況に興奮し始めていた。
愛の突き出している様な胸の膨らみが、俺の胸に形を変えるほどの強さで
押し付けられている。水着越しでも、しっかりとした膨らみの存在感が裸
の胸を通して伝わってくる。硬くなった肉棒は、先端が水着からはみ出し
ていた。それを愛の水着のお腹や下腹部に押し付けてしまっている。
浮かぶために多少でも脚を使って水をかく動作で、愛の胸も下腹部も俺は
刺激してしまっていた。
愛もようやく落ち着いてきたようだ。俺の大丈夫だよ、の声に頷くように
なってきた。
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