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私立煩悶女学園の憂鬱。
第1章 水球部 編 (1)
いきなり叫んだ私の声に、黒川君は驚いた声を上げた。
「うわっ!びっくりした!何だよ、脅かすなよ」
「ひどいよ!1人で着替えさせるなんてひどい!怖くてできないからぁ」
ちょっと泣けてきた。
「暗闇が怖いの、本当に。絶対1人にしないで!お願い!」
「分かった!俺が悪かった。謝るよ。ごめんな」
そう言った彼が、暗闇の中、手探りで私の肩に手を掛けるとハグをしてく
る。少し泣きべそをかきながら、私は素直に彼の胸に顔を埋めた。プール
で触られている時の様ないやらしさを、今は彼から感じない。暖かくて頼
もしくて、甘えたくなってしまう。
「ここにいるから、着替えを済ませて」
「うん」
黒川君に促された。もう少しハグして欲しかったけれど諦めて、手探りで
テーブルを探しバックを置いた。スクール水着やビキニを脱ぐのとは違っ
て、肌に密着しているこのワンピースの水着は脱ぐのも苦労する。それに
シーンと静まり返っている更衣室で、脱ぐ時の音を聞かれるのも恥ずかし
い。ユックリと両肩を水着から抜いてから、下にずらそうとして彼の方を
見た。暗闇に目が慣れてきたとはいえ、その姿はハッキリとは見えていな
い。きっと彼からも私は見えていないだろう。そう思って水着をずらして
上半身を露わにした。手探りでタオルを掴み身体を拭く。
「ねえ、見えてないよね?」
「う~ん・・・見えないなぁ」
「見ようとしなくていいの!もう少し待って!」
「残念」
「もう、Hなんだから」
一応確認した私に、冗談で返してくれた彼。少しだけ恐怖心が紛れてホッ
と出来る。上半身を拭き終わってから、ブラは付けずにそのまま制服を着
た。寮に帰るだけだからそれでいい。
おへその下まで水着をずらしてから、また彼を見る。
「黙ってないで何か言ってよ」
沈黙されると怖い。
「えっ。そうだな。体幹とか鍛えることをプールの外でやった方が良いと
思う。それと・・・」
「ふふっ、真面目なんだね」
「なんだよ」
「ごめん、続けて」
黒川君と話しながら、一気に水着を下まで下げていった。普段はこの更衣
室で意識すること無く脱いでいるのに、見えていなくても緊張してしまう。
彼の話を聞きながら音を立てないように両足から水着を抜き取り、急いで
タオルで拭いていく。話の内容は頭に入ってこない。T バックを取り出し
、人生最速のスピードで身に付けた。
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