この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私立煩悶女学園の憂鬱。
第1章 水球部 編 (1)
もちろんスカートも身に付ける。そして、手探りでバックの中に水着を押
し込みようやく着替えが終わった。
暗闇の中で少し苦労して手を繋いでもらい、2人でゆっくりと歩いて女子
寮へ向かっていく。怖さを紛らすために、黒川君との個人練習を申し込ん
だことを考えていた。既に何人もの女子部員からの練習依頼を受けてしま
っていた彼。私と練習してもらえる空き時間は、今日の様な夜の時間しか
空いていなかった。疲れが翌日に残りそうだったけれど、練習しない訳に
はいかない。それに、どうせ練習するなら黒川君が良かった。私と同じ気
持ちの女の子は多いだろう。私なんかより積極的な子もきっといるはずだ
。だから3日後の勝負のようなことも言ってしまった。
負けたら好きにしていいから・・・恥ずかしい事言っちゃったな・・・
思い返すと汗が出てくる。でも、そこまで言わないと、私との練習時間を
とってくれそうも無かった。それに黒川君を狙っている他の女の子に差を
つけたかったから、私が勝てば、専属コーチ兼マネージャーになって欲し
いことも言った。
ライバルは多そうだな・・・レギュラー争いより厳しいかも・・・
そう思う。もちろん彼の立場上、私が独り占めは出来なくても他の子より
は特別な存在になりたい。
だから、3日後の勝負は絶対に負けないからね・・・どんな手を使っても
勝つからね・・・
黒川君の手をギュッと握ってみた。同じように握り返してくれて嬉しい。

「あ、明かりが見える!やった!」
廊下の先で、窓から明かりが漏れているのが見える。それだけでもホッと
して緊張が解けていった。
「良かったな、頑張ったな、愛」
薄っすらと黒川君の笑った顔が見える。
「うん、ありがと」
そう言って見つめ合えたのが随分と久しぶりの様な気がしてきた。ちょっ
とした冒険を2人でしてきたような気分でもある。
それに今日は初めてを沢山経験しちゃったな・・・
「ふふっ・・・」
びっくりしたし、恥ずかしかった・・・でも、結局許しちゃうよね・・・
「何?なにか可笑しかったかな?」
「ううん、何でもな~い」
だって・・・好きだから!・・・
「・・・変なヤツ」
「ちょっと!私、先輩なんだから!」
「はいはい」
呆れたように彼が笑う。
暗闇の廊下がもうすぐ終わる。
最後にキスくらい・・・して欲しいな・・・

黒川君が指を絡める握り方をしてきた。
/123ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ