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私立煩悶女学園の憂鬱。
第1章 水球部 編 (1)
まっいっか・・・それよりも黒川先輩が私の事、聖羅ちゃんって呼んだ時
、ふふっ・・・
立木キャプテンの頬がピクピクッと動いたのを、私は見逃さなかった。
私が黒川先輩の腕に身体を寄せても余裕の表情だったのに、聖羅ちゃん、
と私が呼ばれた時には反応した。
クールなだけじゃ、ないんだね・・・それにキャプテンってまだ・・・
女の子の感で何となく分かる。あれだけの美少女だったら、女子高と言っ
ても、今までに何人もの男の人に声を掛けられたり誘われたりしているは
ずだろうけど、白石コーチよりも大人っぽい雰囲気を持っているけれども、
きっと彼女は。
バージンよね・・・
そう思った。
これからが、ますます楽しみになってくる。
煩悶の秘密兵器?ふふっ・・・こうなったらレギュラーどころか去年の立
木さんみたいに、得点王だって狙っちゃおっかな・・・
一人で迫るよりも二人で競った方が、きっと黒川先輩も楽しいはずだった。
もちろん黒川先輩の一番のお気に入りは、渡さないつもり。
こんな展開、燃えなきゃうそでしょ!・・・
あ~それより、遅刻しちゃう!急がなきゃ!・・・
私はダッシュで更衣室へ向かった。
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