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私立煩悶女学園の憂鬱。
第1章 水球部 編 (1)

「白石コーチ、俺もう我慢できません!」
切羽詰まった声が聞こえたかと思うと、私は二の腕を左右から掴まれて、
身体を強引に後ろに引っ張られた。
黒川君の腕と脚、そして逞しい胸に包まれながらソファに座らされてしま
う。
「ちょっと、どうしたの?」
少し焦りながら、でも嬉しく思う。後ろからギュッと抱きしめられて、声
を漏らしそうになってしまう。笑ってごまかした。
「あははっくすぐったい・・・んんっ!あっ・・・」
「凄くいい香りがするよ、コーチ」
後ろ髪で隠れているうなじに顔を付けられて、息を吸われる。その音と刺
激に背中がゾクゾクし、その波が腰を直撃する 。
「こらっ・・・んんっはぁっ・・・」
顎を上げて吐息を漏らしてしまう。彼の腕と脚に力が入って、私は捕らわ
れてしまったように身動きできない。その力は徐々に強くなりギリギリと
私の身体を締め付ける。同時にうなじには彼の舌が這い始める。
「ねえ痛いから。ねえちょっと待って!んっんんっ・・・」
痛さと気持ちよさが混ざったような刺激を受けて、どうしたらいいか混乱
してしまう。でも、私の言葉で彼の腕の力が緩んだ。上半身だけでも前傾
させて、うなじを彼の舌から遠ざけた。でもそれ以上は逃げられない。
この前は焦らされながら私の手だけでイカサレてしまったからか、今日は
強引な抱きしめ方をしてくる。すぐに胸の膨らみを揉まれながら、再び彼
の胸の中に引き込まれた。
「やん!あっああっはぁはぁ、あん、あっ・・・」
気持ち良かった。私を感じさせる為の慣れを感じさせる揉み方と、若さから
くる自分勝手な無茶苦茶な揉み方。両方共私の身体から抵抗する気も、力も
奪っていく程、気持ちいい。
黒川君の胸に背中を預けて、このまま流されてしまいたくなる。
胸を揉んでいた手が、いきなり力の抜けている私の脚に伸びてきた。太腿の
裏に手の平を当てられ、スッと持ち上げられる。そのまま左右に広げられる
と彼の両脚の外側に落とされた。
「やだっ、だめっ・・・あっあん・・・」
抵抗する力を奪うように、彼の舌が右耳を舐め始める。捲れ上がったスカー
トから覗く開いた太腿には、すぐに彼の手が這い始める。
感じて仰け反りながら、それを見ているだけだった。膝から内腿を指先で何
度も撫でられ、焦らされる。

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