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私立煩悶女学園の憂鬱。
第1章 水球部 編 (1)
黒川君はシュートを打てるのに、その振りをするだけだ。私がブロックを
するために近づくと案の定、抱き寄せられてしまう。練習そっちのけで、
口説いてきた。
「こらっ、そんなんじゃ練習にならないから」
私の言葉を無視して、肩に回している手に力を込める。胸の膨らみが逞し
い胸板の上で形を変える。感触を楽しむように自分から身体を押し付けた
り、左右に揺れたりしている。巻き足をして開いている私の太腿の間に腰
を当てると、その状態のままで下から擦り上げてくる。水着しか付けてい
ない敏感な所を刺激し合っていると、気持ち良さにこのまま流されたくな
ってくる。
「ああっだめっ・・・ねえだめっ、練習して!」
言葉だけでも抵抗していないと、次の私の攻撃まで身体が持たない。顎を
上げ喘いでいても、私の方から抱き着くことはしないで我慢し続けた。
悪戯な彼の指が、左右のお尻の膨らみを外側に押し出すようにして、水着
をお尻の割れ目に食い込ませてきた。そのまま揉みながら私の腰を固定す
る。彼の硬いモノがより強く秘部を擦ってくる。
「ああっあん!だめっだめっだめっ!」
私の感じている声に合わせて彼の息遣いも荒くなってきる。腰の動きが強
く早くなってきていた。
痛い!・・・黒川君、痛いよ・・・
全身が揺さぶられて何も考えられなくなった時、不意に3分間の時間が過
ぎたことを知らせるアラームが鳴った。私と黒川君の荒れた息遣いを静め
ようとするように、冷たく規則正しい音が響いている。
「はぁはぁはぁ・・・もう、何して・・・だめだよ・・・」
「ふぅふぅっ・・・はぁ、愛・・・男子更衣室に来いよ、誰も来ないから
さ・・・」
初めて受けた男の子からのストレートな誘いに、鼓動が更に早くなる。
直ぐにNOと言えない自分にハッキリと気が付いた。それもいいんじゃな
い?好きなんでしょ?嫌な相手じゃなければいいでしょ?同世代の女の子
で経験済みの子なんていっぱいいるよ?そんな考えがいくつも頭に浮かん
だ。その全部に頷いた後、私は言った。
「勝負して。まだ5回目が残ってるの」
苦笑いと呆れた顔が混ざった表情で彼が見ていた。
「・・・ふふっ、結果は分かっていると思うけどね。今度はお遊び無し
で、直ぐに攻撃を終わらせてあげるよ」
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