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爛れる月面
第1章 違う空を見ている

「ね、いつまでキスしてんの?」
「ずっとしてたい」
「唇腫れるわ。ていうか……」紅美子は徹につかまったまま体を揺らし、「さっきからめっちゃカッタいの、お尻に当たってるんですけど」
「う……、だ、だって、ずっとクミちゃんと会いたかった、から……」
「溜まってる、ってこと?」
押し黙る徹の尖りの先を、ヒップの丸みでゆるゆると擦ってやると、身を震わせて切なげな息を聴かせてくれる。なんだか今日の徹は、今まで見たことがないほど敏感だった。
「どうやって処理してたの?」
「しょ、処理って……」
「ひとり暮らし始めたからって、風俗とか呼んじゃったり?」
「するわけないじゃん、そんなこと」
「だよね。でも、ずーっと我慢してました、ってわけはないよね?」
「えっと……」
「あー、もしや、私のこと想像しながら、してたんでしょー?」
朱くなっている徹の反応のよさが楽しく、耳元で囁き続けていると、
「うん」
即答されてしまって、腰の動きが止まった。
「……。エッチな動画観ながらなんじゃないの?」
「ちがうよ。クミちゃんのこと、考えながら……、してた」
「毎回?」
「うん」
紅美子は上躯に巻き付いていた腕を外させ、身を捩って徹の上から降りた。
隣に横座りになり、
「普通さ、彼女をオカズにしてました、なんて堂々と言わないよ?」
「で、でも、本当のことだし……堂々とは言ってない」
「してみて」
「え」
「見たいの」爪先で徹の頬を軽くなぞり、「そういえば私、徹が自分でしてるとこ、見たことない」
「恥ずかしいよ」
「恥ずかしいだろうね。でも、私が、見たい、って言ってるのに、できないの?」
耳たぶを軽く抓ってやると、身震いした徹は座ったままでデニムを緩めていった。トランクスの中から肉茎が伸び上がる。胴には血管が浮き、先端から漏れた透明の汁が天井の灯りを照り返した。
「すごいね、もうこんなに勃ってる」
「だって……、本物のクミちゃんがそばに居たらこうなっちゃうよ」
「私がそばに居るだけでなっちゃうの? こんなんじゃ一緒に外歩けないじゃん」声のトーンを低め、耳穴に唇を触れさせたまま、「……変態」
「んんっ……」
「……して」
「ずっとしてたい」
「唇腫れるわ。ていうか……」紅美子は徹につかまったまま体を揺らし、「さっきからめっちゃカッタいの、お尻に当たってるんですけど」
「う……、だ、だって、ずっとクミちゃんと会いたかった、から……」
「溜まってる、ってこと?」
押し黙る徹の尖りの先を、ヒップの丸みでゆるゆると擦ってやると、身を震わせて切なげな息を聴かせてくれる。なんだか今日の徹は、今まで見たことがないほど敏感だった。
「どうやって処理してたの?」
「しょ、処理って……」
「ひとり暮らし始めたからって、風俗とか呼んじゃったり?」
「するわけないじゃん、そんなこと」
「だよね。でも、ずーっと我慢してました、ってわけはないよね?」
「えっと……」
「あー、もしや、私のこと想像しながら、してたんでしょー?」
朱くなっている徹の反応のよさが楽しく、耳元で囁き続けていると、
「うん」
即答されてしまって、腰の動きが止まった。
「……。エッチな動画観ながらなんじゃないの?」
「ちがうよ。クミちゃんのこと、考えながら……、してた」
「毎回?」
「うん」
紅美子は上躯に巻き付いていた腕を外させ、身を捩って徹の上から降りた。
隣に横座りになり、
「普通さ、彼女をオカズにしてました、なんて堂々と言わないよ?」
「で、でも、本当のことだし……堂々とは言ってない」
「してみて」
「え」
「見たいの」爪先で徹の頬を軽くなぞり、「そういえば私、徹が自分でしてるとこ、見たことない」
「恥ずかしいよ」
「恥ずかしいだろうね。でも、私が、見たい、って言ってるのに、できないの?」
耳たぶを軽く抓ってやると、身震いした徹は座ったままでデニムを緩めていった。トランクスの中から肉茎が伸び上がる。胴には血管が浮き、先端から漏れた透明の汁が天井の灯りを照り返した。
「すごいね、もうこんなに勃ってる」
「だって……、本物のクミちゃんがそばに居たらこうなっちゃうよ」
「私がそばに居るだけでなっちゃうの? こんなんじゃ一緒に外歩けないじゃん」声のトーンを低め、耳穴に唇を触れさせたまま、「……変態」
「んんっ……」
「……して」

