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性交旅行 のその後
第1章 その後
ゆりさんにとって、夫と二人でセックスができるなら、俺は必要ないんじゃないかと。夫とする為だけに仕方なく俺のモノをしゃぶったりするんじゃないかと。
俺が必要な存在なのか確かめたくなる。
二週続けてセックスなく自宅に送られた夜、旦那さんは車から降りようとする俺にぽつりといった。
「辞めたくなったらそういってくれればいいからね」
その言葉が俺の不安を更に大きくするとも知らず、優しく微笑んで旦那さんは走り去っていった。
「最近二人でもできるようになったのよ。昨日なんかすごかったのよ」
キッチンで果物を切っているゆりさんが楽しそうにそういった。
今日もセックスはなくていいと聞いて、ゆりさんの下着を買いに行くのに付き合った。ゆりさんが下着を選んでいる間は旦那さんと他のお店をぶらぶらと回って、色々買ったり見て回るうちに思っていたよりもいい時間になり、夕食も外でとることになった。
ゆりさんたちの家に寄る必要もないかと思っていたら、頂き物の果物があるから貰っていってと連れていかれた。
家に着き、お茶を出してもらってくつろぎ始めた俺に放たれた言葉は、やけに暴力的にぶつかってきた。
「じゃあ、もう俺いらないっすね」
なんとなくそんな気がしていてそうであって欲しくないと願っていた。だから、すぐにぽつりと出てしまった投げやりな言葉が二人にどう届くのか考える余裕もなかった。
L字に並ぶソファーの短い部分に旦那さんが座り、俺は長い部分の旦那さん寄りに座っていた。
「君が辞めたいなら、止めはしないよ。元々無理なお願いをしていたのだから」
気を使っていってくれているのだと分かっているのに、旦那さんのその言葉が妙に冷たく感じてしまう。
「私はそんなの嫌よ。三人のお出かけ楽しいのに……」
不服そうに呟やきながらキッチンから出てきたゆりさんの手には、つやつやとみずみずしい輝きを放つ柿が皿に乗っていた。
俺が必要な存在なのか確かめたくなる。
二週続けてセックスなく自宅に送られた夜、旦那さんは車から降りようとする俺にぽつりといった。
「辞めたくなったらそういってくれればいいからね」
その言葉が俺の不安を更に大きくするとも知らず、優しく微笑んで旦那さんは走り去っていった。
「最近二人でもできるようになったのよ。昨日なんかすごかったのよ」
キッチンで果物を切っているゆりさんが楽しそうにそういった。
今日もセックスはなくていいと聞いて、ゆりさんの下着を買いに行くのに付き合った。ゆりさんが下着を選んでいる間は旦那さんと他のお店をぶらぶらと回って、色々買ったり見て回るうちに思っていたよりもいい時間になり、夕食も外でとることになった。
ゆりさんたちの家に寄る必要もないかと思っていたら、頂き物の果物があるから貰っていってと連れていかれた。
家に着き、お茶を出してもらってくつろぎ始めた俺に放たれた言葉は、やけに暴力的にぶつかってきた。
「じゃあ、もう俺いらないっすね」
なんとなくそんな気がしていてそうであって欲しくないと願っていた。だから、すぐにぽつりと出てしまった投げやりな言葉が二人にどう届くのか考える余裕もなかった。
L字に並ぶソファーの短い部分に旦那さんが座り、俺は長い部分の旦那さん寄りに座っていた。
「君が辞めたいなら、止めはしないよ。元々無理なお願いをしていたのだから」
気を使っていってくれているのだと分かっているのに、旦那さんのその言葉が妙に冷たく感じてしまう。
「私はそんなの嫌よ。三人のお出かけ楽しいのに……」
不服そうに呟やきながらキッチンから出てきたゆりさんの手には、つやつやとみずみずしい輝きを放つ柿が皿に乗っていた。