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私んちは淫乱家族
第8章 ★★日曜日の朝です★★

「先生は来年で定年を迎えるそうだから、59か、60歳かな。子供さんはいないらしくて、奥さまと二人住まいだったわ」
「ふーん」
「私が訪問したら奥の和室に案内されてね、姿勢を正して座っていたら、奥さまがお茶を出してくれたわ。そしたら先生が入ってきて、大切な話があるから、向こうへ行ってくれって、奥さまに言うのよ。そしたら奥さまはね、じゃあ、買い物に行ってきますと言って、ふすまを閉めて、玄関から出て行ったのよ」
「あら、先生と二人きり? 奥の和室で? ふすまも閉めて?」
「そうなの……、和室で……、二人きり……」
おばさまの思わせぶりな言い回しに、お母さんは苛立ちます。
「それで、どうなったの? 早く教えてよ」
おばさまの話は、そろそろと佳境に入っていきます。
「奥さまが出て行ったらね、先生は私の目をじっと見つめるのよ。だから私、先生の目を見つめ返して、ミレイの成績が問題って、何でしょうかって聞いたのよ」
「うん、それで?」
もうお母さんは、好奇心旺盛な野次馬です。

