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私んちは淫乱家族
第10章 お兄ちゃんの告白

おじいちゃんは、早々に朝食を済ませると、いつものように柱の横で座椅子に座り、新聞を広げています。

お父さんと、お母さんと、おばさまは、食後のコーヒーを飲みながら話し込んでいるので、私とミレイちゃんは、お兄ちゃんと一緒に部屋へ行きました。


お兄ちゃんの部屋には、なんだか男のすえたような、カビが腐ったような臭いが漂っていました。
もしかして、マスをかき過ぎて、あふれ出た精液の残り臭なのか……?
ま、いっか、と思って、お兄ちゃんに催促しました。

「ねえ、お兄ちゃん、何をドジったのか、教えてよ」

お兄ちゃんは、ちょっと首をかしげてためらいました。

「うん。だけど、ミレイちゃんに聞かしてもいいのかなあ……。ちょっと……話しづらいなあ」

「私も聞きたいよ!」

毅然としてミレイちゃんが睨み付けるので、お兄ちゃんは一呼吸おいて、昨夜から今朝にかけての出来事を、詳しく話してくれました。


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