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私んちは淫乱家族
第11章 お父さんとおばさま

あたしはお兄ちゃんに詫びた。
「お兄ちゃん、ごめん。あたしは何も感じない。あたしはもう、まともな女じゃなくなったのかもしれない。だから、あたしの身体に触らないで」
捨て鉢になったあたしを、お兄ちゃんは慰め、励ましてくれた。
「分かったよ。でも、悲観するな。ワルの仲間なんて解散すればいい。そんなことより、お前の太ももは誰よりも色っぽくて魅力的だ。だから、高等学校に入学したらチアガールをやれ。美しくて妖しい太ももで、男たちを魅了してやれ。そうすれば、呪縛が解かれて女になれる」
あたしは、お兄ちゃんの言葉を信じて、高校に入学したらすぐに、チアリーディング部に入ったのです。
だけどそこには、女をほふる女豹が数匹、巣くっていたのです。
暗黙に、レズビアン同好会ともささやかれていたことを、あたしは知らなかった。
あたしが入部した最初の日、練習が終わってみんなが部室から出て行くので、あたしも着替えを済ませて出て行こうとしたら、二人の先輩にさえぎられたのです。
あんたは新人だから、ここの規則を教えてあげなくちゃいけないと言われて、あたし一人だけが残された。
みんなが出て行くと、部室の鍵が内側からカチンとかけられて、あたしは壁際に立たされた。

