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私んちは淫乱家族
第19章 メグと誠くん

誠くんが前に出てくると、私はズリズリと下がります。
誠くんが右へずれれば、私は左へ。
左にずれれば右へ逃げる。
とことんまで誠くんを、焦らしてあげるのですよ。
どうやら誠くんは、私を壁際に追い込もうとしているようです。
彼の表情はおっとりしていると思ったけど、動きは意外にも機敏です。
獲物を捕らえるという欲が覚醒したのか、飢えた獣になったみたいです。
私の股間を見つめる目つきが、ギラギラです。
私はスカートの裾を持ち上げて、しっかりパンティを見せつけてやる。
私のパンティは、リボン付きのマスカットグリーンです。
私が横に身体をすべらせたら、両腕を広げてさえぎってきます。
ついに私は、背中を壁に押しつけられて、誠くんの熱い息遣いが鼻孔をかすめます。
私は覚悟を決めて、ブラウスのボタンをはずして脱ぎ捨てました。
その時になって、ようやく私は気づいたのです。お姉ちゃんが、私も一緒に連れて来た理由を理解できたのですよ。
お姉ちゃんが翔太くんと二人で楽しむためには、弟の誠くんへの生け贄として、どうしても私が必要だったということでしょう。
私は誠くんの餌食にされるために、のこのこと訪問してきたことになる。ということは、そのことを誠くんは知っていたのかな……?
きっと知っていたんだね。私ひとりが何も知らされずに、餌食にされるってことを知っていたんだね。
だったらいいですよ。だけど私はね、簡単には餌食になりませんから……。

