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私んちは淫乱家族
第3章 お母さんとお兄ちゃん

敬子ちゃんのミニスカートから覗く太ももと、くっきりと浮き上がるお尻の輪郭が、お父さんの理性を微塵に打ち砕きます。

そもそもセクハラとかモラルとか痴漢とかの概念が希薄ですから、というよりも、まるで認識が逸脱していますので、お父さんはお気楽に言葉を発します。

「ところで敬子ちゃん、健二とは仲良くやっているのかね? アッチの方も、うまくやっているのかな?」

敬子ちゃんは頬を赤らめ逡巡していましたが、思い切っての告げ口です。
私んちに来れば、どんなエッチな話だって世間話みたいに軽く受け止められるので、敬子ちゃんも言葉のたがが緩むのです。

「うーん、健二くんたら、浮気してるんですよ……」

「なに、健二が浮気だと? クラスに敬子ちゃんよりも、もっと可愛い子がいるのかね?」

「生徒じゃなくて、国語の……花園(はなぞの)先生と……」

「なに、花園先生といえば、大学を卒業したばかりの新人女教師と聞いておったが。そういえば、新任の挨拶代わりに、体育館の倉庫で生徒たちに輪姦されたという噂を耳にしたぞ」

「はい。その生徒の一人に健二くんがいたんですよ。だから私だって、担任の小金原(こきんばら)先生に放課後、体育館の倉庫に来るようにって誘われた時に……きっぱりと断れなくて……」

「おお、担任の先生となれば、むげに断る訳にもいかんだろうからなあ。それで、敬子ちゃんは、小金原先生と倉庫でヤッたのかい?」

「あらん、お父さまったら。私、恥ずかしいなあ……」

「おおそうか、ヤッたんだな。それでどうだった? 気持ち良かったかい?」

「だって、先生のアレ……大きいんだもの、ふふふ」

敬子ちゃんは恥ずかしそうに頬を赤らめて、沸騰したやかんの湯をコーヒーカップに注ぎます。


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