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渇いた心に水を注ぐ
第13章 家族になる〜圭人
暫く、真由子ちゃんの上で呼吸を整えてから、
真由子ちゃんの胸を見て、

「うわ。
ごめん。
痛かった?」と言って、
花弁ひとつひとつにそっとキスをした。


「ううん。
チクッとしたけど…
心地良い痛みでしたよ」と恥ずかしそうに笑った。


「毎日、抱いてたら、
真由子ちゃんのここ、痛くならないが心配なのにさ、
抱いてるとすぐ、したくなっちゃうな。
俺、そんなに性欲、強くないと思ってたのにな」と言うと、

「私…、とても、幸せです。
愛されてる実感もあるし、
求められるって…嬉しいです。
でも…」

「でも?」

「圭人さん、気持ち良いですか?
私…未熟者で…」

「気持ち良いから、出ちゃうんだよ。
それに何度もしたくなる。
でも、痛くなってないか心配だからさ。
遠慮しないで言ってね?」


真由子ちゃんはそっと頷くと、
小さく丸まるように俺の腕の中にすっぽりと入ってしまう。



「よし。
明日も早いから寝ようか?
おやすみ」と額にキスをすると、
真由子ちゃんも頬にキスしてくれる。



そして、朝までゆっくり眠った。




翌朝も、真由子ちゃんの方が早く起きてくれて、
コーヒーとトースト、おかずプレートを用意してくれて、
キスで起こしてくれる。


俺を送り出してから、
のんびり歩いて学校に向かう途中に植木鉢にお水をあげてから、
グランマ達にも声を掛けてくれてたようだった。


お手伝いさんとも顔を合わせて、
グランパ達の食事の好みなんかを聞きながら、
軽い朝食を一緒に取ったと後から聞いた。


昼前に仕事を終えて、
俺はグランパ達の家に戻って、
以前使っていた自室を少し片付けて過ごした。


本当に平日くらい、
ここで過ごしたいと真由子ちゃんが言うので、
ここで寝起き出来るようなスペースを作るのも良いかもしれないと思ったからだった。


でも、片付けながら俺は昼寝をしてしまっていた。



夕方、真由子ちゃんが学校から戻ってくる。

俺の部屋を見ながら、
楽しそうに置いてある本とか、
アルバムなんかを観ては笑う。


夕食もお手伝いさんと一緒に楽しそうに作って、
並べていた。


「まあ、お料理される時の真由子様の手際が素晴らしいことといったら!」と、
いつも恐い顔をしている佐川さんがニコニコしていて、
俺は驚いてしまった。
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