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渇いた心に水を注ぐ
第15章 元実家のお家騒動〜圭人
叔父さん、いや違った。
お父さんの処での仕事にもだいぶ慣れてきた。

俺以上に、真由子ちゃんはすっかり、
お父さん達にもグランパ達にも打ち解けていて、
下手すると俺より一緒に過ごす時間が長くなっていた。

真由子ちゃんのお母様も、
よくお母さんの処に遊びに来たりしているようだった。


家が建って引っ越しも終わると、
3世帯には手狭なので、
俺と真由子ちゃんはマンションに戻って寝て、
翌日はまた、2人で家を出て、
俺がお父さんを連れて銀座の事務所に出掛けるパターンになった。


グランパ達と俺達が住める家が建ったら、
真由子ちゃんのマンションは処分して、
同居することにしていた。
その売却でのお金の一部で、
グランパの家の登記は、
グランパと真由子ちゃんとで半々にすることにしていた。



文系でふんわりしていると思っていた真由子ちゃんは、
思ったより建築とか設計が好きらしかった。

訊くと元々、理系科目の方が得意だったらしい。

どの家具を残して何処に置くかとか、
細かい図面を見ながら、
スケールを手に設計士さんや大工さんと話をしているのを、
面白がってグランパが見ているようだった。


お茶やお菓子を出すのも毎日のことで、
たまには良いのにと言っても、
時にはお菓子を焼いたり、
塩っぱいモノが良いかしらとお煎餅を用意したりして、
大工さん達ともすっかり仲良くなっていたようだった。


昔から出入りしている庭師のおじいさんとも打ち解けてしまっていて、
残したい樹木のことや、
植物の手入れなんかをメモしながら確認していた。


和洋折衷の庭で、
家の中のように賑やかだったけど、
不思議と落ち着く雰囲気のまま、
残して貰えそうだった。



桜の咲く前には完成して引っ越し出来そうだと聞いた。


それまでは、
マンションで2人で過ごす夜も大切にしたいと言うと、
「あら!
お引越しした後も…
たくさんキスして抱き締めてくれますよね?」と真由子ちゃんは口を尖らせた。


「真由子ちゃん、声が段々大きくなったからな」と言うと、
「あら。
それは圭人さんのせいよ?」と恥ずかしそうに顔を赤らめる。


「じゃあ、声が出ないように我慢してやろうか?」と俺がキスをすると、
「圭人さん、意地悪ね?」と恨んだ瞳で俺を見上げた。
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