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渇いた心に水を注ぐ
第3章 セカンドコンタクト〜圭人
表参道から1本裏道に入って2回ほど曲がった裏通りに、
二階建てのサロンを立ち上げた。

一階部分は駐車場スペースになっていて、奥からそっと中にも入れるが、
普通の顧客は外の螺旋階段から入って貰う。


そこは元々、母親がエステサロンの一号店を出した処で、
次男の俺が結婚する時に、
披露宴とかはしない代わりにせめてということで俺に名義変更した上でフルリフォームして俺と梨香子の2人のサロンとしてスタートさせた。


当時の俺はまだ駆け出しだったけど、
有名大学卒
在学中にミスターコンテストで準グランプリ
司法書士と公認会計士の資格を持つ異色の経歴
父親と兄は有名な美容整形外科医
母親はエステサロンとヘアサロンのチェーン店を展開
っていうことで、
サロン開業時から実力以上の仕事を最初から回して貰っていた。

最初は、雑誌のヘアメイク。
メディアにも露出するようになって、
映画やテレビドラマなどのヘアメイクも手掛けるようになり、
多忙だったのでサロンは殆ど妻の梨香子に任せきりになっていた。

時間も不規則で、
梨香子とは殆ど会話もなかった。


妊娠が嘘だったという件で、
俺と梨香子の間には深い亀裂が出来た。
ただ、いつか修復出来るかもしれないという、
甘っちょろいことを考えながら、
馬車馬のように働いた。


俺の露出でサロンの名前が独り歩きしていき、
予約が出来ない有名店になれたのも事実だっただろう。

お忍びで局アナや女優や俳優が来るらしい。

そんな噂も後押しして、
常にお客さんが溢れていた。


最初は2人でやろうと言っていたけど、
俺は殆ど店に立てなかった。

アシスタントを雇って、
そいつが使えるようになったら、もう1人アシスタントを増やした。

それと、個室があるレイアウトを活かして、
ヘッドスパやマツエク、ネイルのメニューも増やすことで、
更にお客が増えていった。


俺は外の仕事と経営だけして、
梨香子が店を切り盛りしていた。


勿論、梨香子と一緒に居れる時は、
最初は少しでも仲良くしようと努力してきたつもりだったけど、
単なるオーナーと店長みたいな関係だったと今ならはっきり判る。

そして、そんな仮面夫婦みたいな日々が数年続いたある日、
梨香子の浮気現場を目の当たりにすることになった。
更にその後、他にも秘密があると言われて修復不可能になった。
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