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第8章 歪んだ愛情〜英一

実家の母から、
「赤ちゃんはまだなの？」と言われて、
少し苛ついてはいた。

避妊もせずに生でやってるのに、おかしいな。
まあ、真由子さんのお母様は腎臓悪いって言ってたし、
真由子さんも身体が弱かったって聞いてたしと思いながら、
ふと受けた検査の結果が届いたのを確認した。


なんていうことのない、
僕自身の問題で、子供は授からないってことが判明してしまった。


真由子さんが自分のご両親のような家庭にあこがれていて、
子供を欲しがっていたのは良くわかっていた。

だから、怖いとか痛いということにも耐えて、
夫に従うのが妻の役目だとさえ思って、
俺の嗜好に付き合ってくれてたようなものなのに、
いくらヤッても、子供なんて出来ないとは…。

僕に子種がないことを知ったら、
落胆するだろうし、
絶望しか感じないだろうと思った。



帰宅すると、いつも優しい顔で出迎えてくれるはずが、
その日はたまたま、入浴しているようだった。

僕は服を脱いで浴室にズカズカと入ると、
真由子さんは驚いて身体を隠そうとする。


「なんで夫に対して身体を隠すんだ」と言って、
そのまま無理矢理犯すように後ろから挿れた。

真由子さんが泣きながら、
ごめんなさいと謝るのを聞きながら、
頭をバスタブの中に沈めた。

苦しそうににして少し暴れるけど、
そのまま後ろから激しく突いた。

急にグッタリするように身体の力が抜けたと同時に、
僕はナカにたっぷりと射精すると、
バスタブから真由子さんの頭をお湯から引っ張り出した。

首筋に指先を当てると、
脈は取れるけどかなり弱々しかった。

意識がなくなった真由子さんの胸を何度か押すと、
口から水を吐き出す。

僕は抱き締めて、
「真由子さん、ごめん。
愛してる」と言って、
バスタオルで身体を包んで抱き上げて寝室に運んでブランケットをそっと掛けた。

白い顔をしている真由子さんはとても綺麗だった。
額にキスをしてから、
バスタブのお湯を抜いて、着替えてから家を出た。


そして馴染みの女をホテルに呼び出して、
取り敢えずセックスして、
真由子さんの真っ白な顔を忘れようと思った。