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渇いた心に水を注ぐ
第10章 嘘の代償〜梨香子
絵美とは女子高まで一緒で、
いつも華やかな外見を羨ましく思っていた。

何しろ自分は、男の子みたいに胸もぺったんこで色気がない。
後輩の女子からはやたらモテて、
チョコとかラブレターとかは貰ったりしてたし、
絵美とふざけてキスとかはしてたけど、
特にそれ以上に何もなかった。

そんなあたしは、
思いもよらない災難に見舞われた。

高3の時に父親が事業に失敗して、
会社は倒産、自殺までされてしまった。
退学しなければいけないかもというほど、
金銭的に行き詰まってしまった。

それを周りに隠して残りの高校生活をこっそり、
援交とかで稼ぎながら過ごしていた。
初めても、知らないオジサン相手で、
正直相手の顔も覚えてない。


なんとか高校は卒業は出来たけど、
進学はとても無理だと母親に言われて、
手に職をつけようかと美容の専門学校に通いながら、
夜の仕事をしていた。

最初はキャバクラに行ったけど、
ボーイッシュな外見と素っ気ない態度で全然稼げなくて、
スカウトされてビアンが集まる店で男装して接客するようになったら、
思い掛けずそこそこ稼げるようになった。



絵美と再会したのは、
その店で、
まさかそんな処にあのお嬢様学校時代の同級生が来るとは思わなかった。



絵美は相変わらず、いや、昔以上にゴージャスな美人になっていた。
大手の化粧品メーカーの創業一族の娘か何かで、
大学生のくせに気に入った女の子を指名して、
高額なボトルを入れたりして、
最後にはお持ち帰りしているようだった。


とにかく、目立たないように、
見つからないようにしていたけど、
結局、絵美はあたしに気づいてしまった。


「久し振りね!」と言いながら、
首に腕を回して舌を絡めながらキスをしてくる。


「やっぱり、梨香子はこっち側のコなのね?
誘ってもキスしかしないから、
違うのかと思ってたのよ?」と言いながら、
あたしの手を取って自分の胸に置くと、
あたしのスラックスの上からクリトリスの辺りを触ってキスをしてくる。


「ち、違うの。
これ、仕事でしてるだけだから!」と、
絵美の手を止めると、
「えっ?そうなの?
仕事って?どうして?
大学は行ってないの?」と立て続けに質問してきた。

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