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痴漢 reversal
第2章 ラブホテルで
 手の中の物の正体に気づき、正直に疑問を繰り出していた。
「仕事柄、寝れるときに寝られるようにかしら」
 いたずらっぽく笑ったゆり様は、アイマスクを私につけようと手を伸ばす。背伸びをしながら頑張る姿は可愛らしく、いつまでも見ていたっていいと思ったが、私はつけやすいようにと少し頭を下げる。
 視界が塞がれより一層ゆり様の気配が濃く感じられるような気がした。
「これでよし」
 嬉しそうな声を出すゆり様にこれからなにをされるのか。卑猥な想像が広がり、一物が反応してしまう。
「ここはあなたがいつも乗っている満員電車の中よ。ちゃんと想像して」
 脳内に乗り慣れた満員電車が苦も無く浮かびあがる。
 知らない人とするおしくらまんじゃう。女性の香水と男性の整髪料が混ざった匂い。電車が揺れるたびに鞄や肘に押されてしまう。うんざりするような車内だ。
「んぅ……」
 電車の中を思い起こしていると、ズボン越しにいきなり肉棒に触れられた。その手に今日の電車内でゆり様にされたことを鮮明に思い出し、すぐにギンギンに勃起してしまう。
 ゆり様はベルトを慣れた手つきで外し、するりと肉棒を外に出してしまった。直接触れる指先が先端をくるくると撫でる。
 先走った汁が先端とゆり様の指先を濡らす。
「こんなにヌルヌルにして、悪い子」
 囁かれた言葉が、暗闇で甘美な響きと存在感を持ち私の興奮を更に高める。
 不意にゆり様の身体が私に密着し、肉棒がスカートに絡まった。
「すみません、揺れでバランスを崩してしまって」
 申し訳なさそうに謝るゆり様の声が、電車の中に私を呼び戻す。
 胸に当たる膨らみはなく、肉棒を挟む弾力を感じ、背を向けているらしいことがわかる。
 電車の中で密着する私たちは、この満員電車の中であればさほど不自然でもないだろう。スカート越しにゆり様のお尻に押しつけている形になり、なぜかスカートがするすると肉棒を擦っていく。
 その刺激だけで恥ずかしくも果ててしまいそうになってしまう。
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