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時と運命の調律者
第7章 青年と少女
「はぐ、はぐ。もぐ、もぐ・・・」

「ドンドン食べてね、いっぱいあるから・・・」

 蒼太の家にもらわれていった少女、メリーニ・カッセはその後、タクシーに乗せられて(ホームレスの少女を乗せる迷惑乗車賃分は蒼太がタップリと支払った)蒼太の家に到着するとまずはお風呂に入れられた。

 そこでおそらくは数ヶ月分の汚れを落としてからのち、取り敢えずは蒼太の衣類を与えられて食卓へと通されたのだが、お風呂から上がってきた彼女を見た蒼太は思わず「ほぅっ!?」と唸ってしまった、それほど元の彼女は気品があり、美しい少女だったのだ。

 その顔立ちは整っていて美しく、まだ完全には回復していないだろう表情にも、それでも凜とした佇まいがあって、それにがっついているように見えても、その食べ方にも品があった、つまりはちゃんとした教育を受けていた女の子だと言うことだ。

「・・・・・」

「はぐ、はぐ、ごく、ごくっ。んぐ、んぐ。んぷぷー・・・、ぷはっ、あむ、んぐ・・・」

 用意されたスパゲッティナポリタンやマルゲリータ、シーザーサラダやソーセージを頬張りながらも、その食べ方には卑しさが殆ど無く、フォークとナイフを綺麗に使い分けて巧みに食材を口へと運んで行く。

「ぷはっ。はあ、はあっ。ふうぅぅー・・・。ご馳走さまでした」

「まだデザートもあるよ?それに飲み物のお代わりは?遠慮しないで召し上がれ」

「ありがとう、いただくわ」

 と言って蒼太が差し出したイタリアンジェラートのバニラとメロンとチョコレート、そして生クリームの乗ったココア(三杯目)をあっという間に平らげるメリーニだったが、それらが済むとキチンと用意されていたナプキンで口を拭う。

「・・・・・」

(やっぱりだ、なんだかんだ言ってもこの娘、どことなく上品な子だよなぁ・・・)

「美味しかったわ。それにちゃんと下味も付けていてくれたのね?ピッツァやナポリタンに入っていたサラミやアンチョビも塩辛くて美味しかった。塩加減もバッチリ利いていてとっても食べ応えがあったもの!!」

「喜んでもらえて嬉しいよ。でも良くそこまで味の観察が出来たね?ああ言うのって隠し味って言うか、本当に下拵えの領分なのに・・・」
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