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時と運命の調律者
第9章 青年と少女3
そこで何やらあり合わせの材料を吟味してお鍋を掻き回し始めるモノの、するとやがて白い液体の、良い匂いのするスープが運ばれて来た。
「アサリとジャガイモがあったから。ホワイトソースであえて、クラムチャウダーを作ってみたの!!」
「・・・ねぇ、実は料理が得意でしょ?」
「そんな事、無いってば。それよりほら、早く食べちゃって!?冷めちゃうわよ?」
「いただきます・・・」
そう言ってクラムチャウダーをスプーンに掬って食べ始める蒼太を、メリーニは黙って見つめていた。
・・・ただし。
その瞳はとても満足そうで、幸せに満ちていた。
「・・・メリーニ」
「なぁに?蒼太・・・」
「明日、僕は仕事に行くから少し遅くなるよ?戸締まりをしっかりとして、先に寝ておくようにね・・・」
「・・・うん、解ったわ。先に休ませてもらうね」
「・・・ふぅ。ご馳走さま。後片付けはやっておくから」
「ううん、やらせて?助けてもらった挙げ句にお世話になりっ放しだもの!!」
「そんな事気にしなくて良いってば。それに最近、僕ずっと君に任せっ放しで台所に立ってないし・・・」
「そんな事は気にしなくて平気だから。ほら、明日も早いんでしょ?良いから休んで、後片付けもやっておくから・・・」
「・・・そっか。うん、ごめんね?なんだか悪いな」
「全然、平気だから。お布団も敷いてあるからね?今日は一日干しておいたの、お日様の良い匂いがするはずよ!!」
「うん、有難うね。それじゃあお休みなさい」
「お休みなさい、蒼太・・・」
そう言ってダイニングを後にする青年を見送ったあと、メリーニは慣れた手つきで手早く後片付けを終わらせると自身もお風呂に入るべく脱衣所へと向かった。
バスルームの扉を開けると蒼太に買ってもらった衣類ー漆黒のティアードワンピースをお揃いの、黒のショーツやスポーツブラ等と共に脱ぎ捨てて全裸となり、備え付けのバスミラーの前に立つがそこに写っていたのはー。
見慣れているはずの黒髪ウェーブの少女の姿では無くて、長い光沢のあるハチミツ色の金髪を頭の両端で結わいていた、妙齢の美しい、色白な女性の姿だった。
「アサリとジャガイモがあったから。ホワイトソースであえて、クラムチャウダーを作ってみたの!!」
「・・・ねぇ、実は料理が得意でしょ?」
「そんな事、無いってば。それよりほら、早く食べちゃって!?冷めちゃうわよ?」
「いただきます・・・」
そう言ってクラムチャウダーをスプーンに掬って食べ始める蒼太を、メリーニは黙って見つめていた。
・・・ただし。
その瞳はとても満足そうで、幸せに満ちていた。
「・・・メリーニ」
「なぁに?蒼太・・・」
「明日、僕は仕事に行くから少し遅くなるよ?戸締まりをしっかりとして、先に寝ておくようにね・・・」
「・・・うん、解ったわ。先に休ませてもらうね」
「・・・ふぅ。ご馳走さま。後片付けはやっておくから」
「ううん、やらせて?助けてもらった挙げ句にお世話になりっ放しだもの!!」
「そんな事気にしなくて良いってば。それに最近、僕ずっと君に任せっ放しで台所に立ってないし・・・」
「そんな事は気にしなくて平気だから。ほら、明日も早いんでしょ?良いから休んで、後片付けもやっておくから・・・」
「・・・そっか。うん、ごめんね?なんだか悪いな」
「全然、平気だから。お布団も敷いてあるからね?今日は一日干しておいたの、お日様の良い匂いがするはずよ!!」
「うん、有難うね。それじゃあお休みなさい」
「お休みなさい、蒼太・・・」
そう言ってダイニングを後にする青年を見送ったあと、メリーニは慣れた手つきで手早く後片付けを終わらせると自身もお風呂に入るべく脱衣所へと向かった。
バスルームの扉を開けると蒼太に買ってもらった衣類ー漆黒のティアードワンピースをお揃いの、黒のショーツやスポーツブラ等と共に脱ぎ捨てて全裸となり、備え付けのバスミラーの前に立つがそこに写っていたのはー。
見慣れているはずの黒髪ウェーブの少女の姿では無くて、長い光沢のあるハチミツ色の金髪を頭の両端で結わいていた、妙齢の美しい、色白な女性の姿だった。