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時と運命の調律者
第10章 追憶編1
メリアリア・カッシーニと言う少女はお転婆で感性が鋭く、そしてそんなメンタルが作用していたのか魔法の腕前も中々のモノだった。
特に、まだ幼い時分から最上級の火炎系魔法を自在に操り、鞭やナイフ等を使わせても大人顔負けの技量を有しているほどの、将来有望なファイターだったがそれだけでは無くて、利発でハキハキとした、実に可愛らしい女の子だったのだ。
上質なミルクを垂らしたかのような乳白色の肌にお人形を思わせるような整った顔立ち。
パッチリと見開いたその眼には青空色の瞳が宿り、日に光るハチミツのような、美しくて長い金髪を頭の両端でまとめていた。
そしてそんなメリアリアのお気に入りだったのが。
「蒼太!!」
「メリー」
綾壁蒼太と呼ばれていた、一人の日本人の男の子だった、メリアリアが他の女子達と遊んだり、家の都合(大抵は手伝いや修行)のある場合は別だったモノの、それ以外の大半を蒼太はこの二つ年上の、幼馴染みの少女と一緒に過ごしていたのだ。
切っ掛けは、些細な事だった、ミラベルの下部組織である“セラフィム”の幼年部教育カリキュラムの合同演習で一緒になったメリアリアの話を、他の誰よりも一生懸命に聞いてくれたのが彼だった、と言う実に有り触れた理由から二人の関係は始まったのだ。
感性の鋭い、ともすれば勝ち気な所もあるメリアリアは当時から普通の子供では気付けない色々な事に気付いたり、また様々な知識を持っていた(もっとも大半が家の手伝いや修行の中で得た気付きと、本を読んで得た知識であったが・・・)。
それを茶化さずにキチンと聞いてくれたのが蒼太ただ一人だったのだ、デパートでの最初の出会いから僅か一週間後のこと、既に顔見知りではあった二人はその日を境にあっという間に意気投合して親密になっていった。
特に、まだ幼い時分から最上級の火炎系魔法を自在に操り、鞭やナイフ等を使わせても大人顔負けの技量を有しているほどの、将来有望なファイターだったがそれだけでは無くて、利発でハキハキとした、実に可愛らしい女の子だったのだ。
上質なミルクを垂らしたかのような乳白色の肌にお人形を思わせるような整った顔立ち。
パッチリと見開いたその眼には青空色の瞳が宿り、日に光るハチミツのような、美しくて長い金髪を頭の両端でまとめていた。
そしてそんなメリアリアのお気に入りだったのが。
「蒼太!!」
「メリー」
綾壁蒼太と呼ばれていた、一人の日本人の男の子だった、メリアリアが他の女子達と遊んだり、家の都合(大抵は手伝いや修行)のある場合は別だったモノの、それ以外の大半を蒼太はこの二つ年上の、幼馴染みの少女と一緒に過ごしていたのだ。
切っ掛けは、些細な事だった、ミラベルの下部組織である“セラフィム”の幼年部教育カリキュラムの合同演習で一緒になったメリアリアの話を、他の誰よりも一生懸命に聞いてくれたのが彼だった、と言う実に有り触れた理由から二人の関係は始まったのだ。
感性の鋭い、ともすれば勝ち気な所もあるメリアリアは当時から普通の子供では気付けない色々な事に気付いたり、また様々な知識を持っていた(もっとも大半が家の手伝いや修行の中で得た気付きと、本を読んで得た知識であったが・・・)。
それを茶化さずにキチンと聞いてくれたのが蒼太ただ一人だったのだ、デパートでの最初の出会いから僅か一週間後のこと、既に顔見知りではあった二人はその日を境にあっという間に意気投合して親密になっていった。